LUNAR-Aの打上げ延期について

　宇宙科学研究本部が計画中の月探査機LUNAR-Aは2004年夏期の打上げに向けて準備作業を行なっていましたが、LUNAR-A搭載の米国MOOG 社製の20Nスラスタ用推薬弁がリコールの対象となったため、スケジュールを変更せざるを得なくなりました。
　現在JAXAでは、H-IIAロケット6号機打上げ失敗、地球観測衛星みどり2、火星探査機「のぞみ」の衛星不具合を踏まえ、再発防止のためにロケット・衛星の総点検を実施するとともに、JAXA全体の打上げ計画の検討を行っています。LUNAR-Aの打上げ時期についても、リコールとなった推薬弁の修理／交換だけでなく、ロケット・衛星の総点検を行なった上で改めて再設定する予定です。