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トピックス

南極大気球実験

 ここ南極の昭和基地における今年度の大気球観測は、テストフライトを12月23日に放球、次いで回収実験を12月26日、1月5日の両日に行いました。また、昨年放球されなかった宇宙線観測器を1月4日に地上風速4m/secの中で放球しました。さらに12月27日、1月6日、9日と、オゾン観測を目的とした3回の高々度気球の放球を行いました。回収実験では、2回とも大気のサンプル採取に成功し、2回目では「しらせ」に搭載してあるヘリコプターによるスリング回収が行われました。高々度気球も3回とも新方式である「パッキング放球法」により放球し、指令電波によりすべての動作が正常に行われ、放球作業を5、6人で行うことが可能となりました。
今回の南極における気球実験は、国内の研究者たちの協力で準備もよく、昭和基地での調整作業を簡単に行うことができました。南極周回気球の宇宙線観測器はおよそ13日間、1万kmを飛翔したことになります。
支援していただいた多くの皆さまに感謝します。

(2004.2.1 昭和基地にて 並木道義)

2004年3月11日

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