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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第451号

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ISASメールマガジン   第451号       【 発行日− 13.05.14 】
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★こんにちは、山本です。

 5月も中旬、今年度も気球実験が始まりました。
今年の北海道は、5月になっても雪が降ったり、桜の開花が遅れたりしています。
気球実験チームは、順調でしょうか?

 毎年恒例の相模原キャンパス特別公開が、7月26日(金)・27日(土)の2日間にわたり開催されます。
イベント内容は、決定次第HPに掲載します。楽しみにお待ちください。

SPICA講演会について、宇宙物理学研究系の中川貴雄(なかがわ・たかお)さんにお願いして書いて戴きました。(申し込みが定員に迫っています。間に合わなかったらゴメンナサイ)
※編集者注:申込みは締め切りました。

 今週は、きみっしょん事務局長の田中香次(たなか・こうじ)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:第12回「きみっしょん」 参加者募集中
☆02:次世代赤外線天文衛星SPICA(スピカ)講演会(6月21日(金))
☆03:2013年度の「宇宙学校」共催団体が決定
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★01:第12回「きみっしょん」 参加者募集中

 みなさん、こんにちは。
ISASで絶賛研究活動中の修士課程2年、田中香次と申します。毎年夏にJAXA相模原キャンパスで開催している「君が作る宇宙ミッション」(通称:きみっしょん)の事務局長として活動しています。今回はみなさんにきみっしょんについて紹介します。

 「きみっしょん」とは、全国各地から作文選考の結果選ばれた高校生が夏休み期間中の4泊5日間JAXA相模原キャンパスに滞在し、1班数名でチームを組み自分たちだけの宇宙ミッションを作りあげていく研究体験型教育プログラムです。

今年度で第12回目の開催となる「きみっしょん」は、高校生が「自ら考え、自ら決定し、自ら作業する」ことをモットーとして掲げており、これがきみっしょん最大の特徴です。

宇宙ミッションを作るのはあくまで高校生です。
宇宙に関する問題点を発見し、問題解決のアイディアを出し、その妥当性を議論・検討するという研究者が普段行っていることを、体験してもらおうというのが「きみっしょん」です。

また、最終的には自分たちで作り上げたミッションを、あの「はやぶさ」の記者会見が行われた大きな会議室を使ってJAXA職員・研究者の前で発表してもらいます。これは高校生にとって、普段の学校教育では味わえない貴重な体験であると私たちは考えています。


 ISAS内の研究室見学や、ISAS研究者による特別講演を企画し、高校生が航空宇宙分野への関心をより深められる場を設けています。

 さて、ここまでの紹介では
「宇宙のことは好きだけど、自分にできるかな?」
「議論なんてしたことないから難しそう…」
等と思った高校生も少なくないはずです。しかし、そのような心配はありません!

 そのために私たち大学院生のスタッフがいるのです。

 大学院生のスタッフは、高校生が議論している様子を見ながらミッション作りをサポートしていきます。例えば、ミッション作りに必要な情報の調べ方を教えたり、議論や発表方法の指導を行います。そのため難しそうだなと不安になる必要はありません。

 また、参加する高校生は宇宙好きという共通点があるので、きっと初対面でも打ち解けることができるでしょう。もちろん私たち大学院生スタッフも宇宙好きの集まりです。こんな素敵な仲間たちと一つの宇宙ミッションを作りあげたという思い出はかけがえのないものになると信じています。


現在、第12回「きみっしょん」の参加者募集中ですので、宇宙に少しでも興味がある高校生はぜひ、募集要項に沿ってご応募ください。募集要項等、詳しくは下記URLから「きみっしょん」HPをご覧ください。
締め切りは6月3日(月)必着です。

身近に宇宙が好きな高校生がいましたら、きみっしょんのことをお伝え頂ければ幸いです。少しでも皆さんがきみっしょんに興味を持って頂き、「自ら考え、自ら決定し、自ら作業する」人材の育成にお力を貸して頂ければと思います。

活動期間中の様子は、ブログなどを通してお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。


第12回「君が作る宇宙ミッション」(きみっしょん)
日時:8月5日(月)〜8月9日(金)
場所:JAXA相模原キャンパス
HP: 新しいウィンドウが開きます http://www.isas.jaxa.jp/kimission/


(田中香次、たなか・こうじ)

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☆02:次世代赤外線天文衛星SPICA(スピカ)講演会(6月21日(金))

ビッグバンから生命の誕生まで ー 次世代赤外線天文衛星SPICA(スピカ)の挑戦 ー


SPICAはJAXAが研究を進めている次世代の赤外線天文衛星です。

ハッブル宇宙望遠鏡をも超える口径3.2mという大型望遠鏡を、太陽−地球系のラグランジュ点の一つであるL2に打上げ、今までにない圧倒的な高感度の赤外線天体観測を実施することにより、ビッグバンから生命の誕生までにいたる宇宙進化の歴史を解明しようとする野心的な計画です。

国際協同計画として日本を中心に研究が進められており、2022年度の打ち上げを目指しています。

[参考:ラグランジュ点について
 ISASニュース2004年1月号(No.274)次期赤外線天文衛星 SPICA
 ⇒ 新しいウィンドウが開きます http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.274/SPICA.html


次世代赤外線天文衛星計画SPICAの魅力を一般の方に知っていただくため、下記のように一般講演会を開催いたします。


【日にち】2013年6月21日(金)
【時 間】18時00分〜20時00分(開場:17時30分)
【場 所】イイノホール(地下鉄霞ヶ関駅から徒歩1分)
     東京都千代田区内幸町2-1-1イイノビルディング4階

【講 演】(敬称略)
     中川貴雄(JAXA)
     田村元秀(東京大学)
     G.Helou(NASA赤外線データ解析センター所長)
     R.Waters(オランダ宇宙科学研究所所長)


講演者は、日米欧を代表する豪華なメンバーがそろいました。
田村先生は、日本における系外惑星研究の押しも押されもせぬ第一人者です。
G.Helou先生は、赤外線による銀河観測のパイオニアであり、NASAの赤外線天文学の総本山であるIPAC(NASA赤外線データ解析センター)の所長を長く務められている方です。
Waters先生は、「星の周りの物質の進化」の研究で世界的に知られた方であり、SPICAの大切なパートナーであるSRON(オランダ宇宙科学研究所)の所長です。
外国人の講師お二人については、英語で講演をされますが、同時通訳サービスを用意します。

入場は無料です。
ただし、事前申し込みが必要です。定員500名になり次第、申し込みを締め切りますので、興味をお持ちの方はお急ぎください。(※編集者注:申込みは締め切りました。)

多くの方のご来場をお待ちしています。

(宇宙科学研究所 中川貴雄)

応募方法 等 詳しくは
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2013/0621_spica.shtml

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※※※ ☆03以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※