今回はIKAROSの地上側のシステムについてお話しましょう.
IKAROSの主役はもちろん深宇宙へ飛んでいくIKAROS本体ですが,その送信電波(テレメトリと呼びます)を地球側で受け取り,また地球から指令(コマンドと呼びます)を送るのが地上システムの役割です.
IKAROSとの電波のやりとりを直接行うのは,長野県の臼田深宇宙局と鹿児島県の内之浦局にある大きなパラボラアンテナです.
IKAROSの管制局は相模原にあります.ここにIKAROSの運用メンバー,開発メンバーが集結し,日々のコマンド送信,テレメトリ受信を行います.
IKAROSへの電波は相模原から地上回線を使って内之浦あるいは臼田まで行き,そこから宇宙へ向けて発信されるのです.
IKAROS本体は今種子島でH2Aロケットに結合され最後の打ち上げ準備作業をしていますが,並行して地上側も打上後ただちにIKAROSとテレメトリ・コマンドのやりとりを確実にできるよう,準備と試験を行ってきました.
打ち上げまであと1週間ほど.地上側も本番に向けてラストスパートです!(Y)