PLAINニュース第195号 |
新年を迎えて海老沢 研 あけましておめでとうございます。2010 年、第一号の PLAIN ニュースをお届けします。 歴史を振り返ってみると PLAIN”センター”ニュースが発行されたのは 1993 年。その間、宇宙研のネットワーク管理、スパコン運用業務のかなりの割合が JAXA 全体の枠組みの中で整理され、それに伴い 2008 年度には、PLAIN センターの科学衛星運用?データ利用センター (C-SODA) への発展的解消という大イベントがありました。1994 年以来、毎年一月号の「新年を迎えて」の記事を読み返してみると、その間の宇宙研を取り巻く情報技術や衛星データベースの進展が手に取るようにわかり、感慨深いものがあります。目についたものをいくつかピックアップしてみました。 「宇宙研ホームページサービスを立ち上げ、世界に向けて情報発信を開始しました。(1996年)」 「昨年の当センターの活動を振り返ってみますと、…DARTS の公開が大きなイベントでした。(1998年)」 「PLAIN センターでは…ファイアウォールの導入を検討しています。(2000年)」 「新 PLAIN センターは…(1)計算機の維持・管理、(2)ネットワークの維持・管理、(3)データベースの開発・管理を担当していくことになっております。(2004年)」 「このニュースも…計算機利用者への事務的な連絡のための月刊連絡紙として発行して以来、…最近は計算機、ネットワーク、データベース、科学衛星運用等に関心のある方々に楽しんでいただけるトピックスを掲載するよう努力しています。(2005年)」 「JAXA に情報・計算工学 (JEDI) センターが発足しました。これにより、スーパーコンピュータの運用は PLAIN センターから切り離され、JAXA/JEDI センターがその任にあたります。(2006年)」 2005年の新年の挨拶にあるように、発行当初、PLAIN センターニュースは月刊連絡紙で、ほとんどの記事はセンタースタッフか、それに近い宇宙研職員によって書かれていたようです。やがて、計算機管理、ネットワーク、スパコン運営がPLAINセンター/ C-SODA の主業務ではなくなりつつあるのと並行して、JAXA が打ち上げる科学衛星の大量データ処理、データ公開が重要な課題となってきました。それに伴い、PLAIN ニュースに掲載される記事も、宇宙研内外の幅広い執筆陣による、宇宙科学データ処理、データ利用に関するものが主体となってきています。幸い良き執筆陣に恵まれ、毎号、読み応えのある記事を掲載し続けることができています。日本の科学衛星、探査機による宇宙科学データに関する情報を網羅した国内唯一のニュースレターとして、今後も発行を続けて行きたいと考えています。 ところで、発行以来、PLAIN ニュースはネット上で公開するとともに、印刷して紙ベースで関係者に送付しています。いまや、ほとんどの情報がネット上で取ってこられる時代ではありますが、紙で届いた情報なりの貴重さもあると思いますので、とりあえずは、印刷版の郵送も続けて行きたいと考えています。 今後とも PLAIN ニュースをよろしくお願いいたします。
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