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第41号 1997年3月7日発行

目次


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ATMネットワークの所内LANへの導入

 現在の宇宙研の所内 LAN は、基幹 LAN に FDDI を、支線 LAN に主としてイーサネットを用いています。センター利用者用の LAN (汎用 LAN )を例にとりますと、概略は図1 (1) のようになります。 FDDI は100 Mbps (毎秒100メガビット)まで伝送できますが、これを何台ものルータで共有しているため、一つのルータで100 Mbps を独占することはできません。支線 LAN も同様で、皆で10 Mbps を共有しています。ところが各支線 LAN に接続されるホスト数が急増し、現在の所内 LAN では、その需要を賄い切れなくなりつつあります。



図1 新しいLANは,このように変わります

 そのような問題に対応すべく、基幹 LAN に ATM を用いた新しいネットワークを導入する計画が進んでいます。図1 (1) に対応する次期汎用 LAN の概略は、 図1 (2) のようになります。導入される ATM 交換機は、接続されるルータ毎に155 Mbps まで使えるようになっています。また各研究室等の情報コンセントの受け口としては、Fast Ethernet (100 Mbps ) のスイッチングハブを導入します。このハブは必要な情報のみを必要な箇所に伝送する(スイッチング)機能を持っていますので、従来と比べると、単に伝送速度が10倍になった以上の効率の良い情報伝送ができるようになります。また各ハブは従来のイーサネットも接続できますので、既存の機器を接続するだけでも、スイッチング機能により、他の研究室等の不要なパケットに邪魔されずに所内 LAN を利用できるようになります。

 汎用 LAN を含めた次期所内 LAN の構成は図2 のようになります。



図2 新しい所内LANの構成

基幹 LAN は、センター利用者用、SIRIUS および衛星プロジェクト用、学術情報ネットワーク用に各々 ATM 交換機を用意し、ATM交換機間は622 Mbps で接続します。既設の LAN との互換性も考慮し、現在の基幹 FDDI 上の主要なルータと ATM 交換機との間は155 Mbps で接続します。各交換機からはプロジェクトやセンター利用者用の支線 LAN が接続される他、学術情報ネットワークや公衆回線(アナログ、デジタル)による宇宙研内外との接続のための機器も導入されます。

 実際に ATM ネットワークが稼働を始めるのは、まだ半年以上先のことになりますが、既に導入に向けた動きが始まっています。利用者の方々にとって、よりよいネットワーク環境を提供できればと思っておりますので、御意見等ございましたら、お聞かせ頂ければ幸いです。  
(三浦 昭)


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「画像処理・大規模計算」計算機に関するお知らせ

 平成9年4月より、これまでのセンター計算機に加えて、画像処理および大規模計算を目的としたベクトル並列計算機が利用できます。利用資格は、既に宇宙科学研究所のセンター計算機課題(UNIXまたはMSP)を有する者で、画像処理または大規模計算を目的とした計算に限ります。この「画像処置・大規模計算」計算機では、これまでのセンター計算機とは別の運用方式を取り、CPU課金は無料になります。利用希望の方は、企画情報解析センター・星野真弘 (Email: hoshino@gtl.isas.ac.jp、内線2006) まで問い合わせ下さい。
(星野 真弘)


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大型計算機に関するお知らせ

I.課題更新手続きについて         

 現在利用されている課題の有効期限は、3月31日迄となっておりますので、次年度も引き続き利用される課題の更新手続きは、3月18日(火)までにお願いします。課題申請用紙は、2月28日(金)にお送りしましたので御利用ください 。

課題更新用申請用紙のフォーマットについて

 課題申請用紙は3種類ありますので、申請目的にあった用紙を御利用ください。

             
(1)GS8400/20 MSP用 新規申請用紙
(2)UNIX用 新規申請用紙
(3)課題更新MSP,UNIX 更新用申請用紙
 ※
MSPとUNIXは、各々別の予算管理をしておりますので、申請時 には各々予算登録をしてください。

 ※
更新用々紙には同一予算費目、同一内容のUNIX・MSPのセット課題を上段・下段に記入し、提出してください。

 ※
新規課題申請用々紙は、A棟4F、7F、B棟1F、C棟2F、D棟2Fの各サブステーションのレターケースの中にあります。

II.大型計算機年度末処理について 

 毎年行われている年度末処理を、今年は3月30日(日)・31日(月 )の2日間に行います。年度末処理では、次の事項を行います。

・システムバックアップ
・年間ジョブ集計、課金集計処理
・課題登録、更新処理
・マスタファイルの切り替え
・重大障害修正作業と確認

 ※
30日の朝から作業が行えるように、29日夕方に長時間ジョブのイニシエータを停止させて頂きます。 30日の朝までに終了しないジョブはキャンセルします。

 ※
GS8400/20のMSPにおけるジョブ出力結果は、3月29日までに取り出してください。又、取り出しできなかったジョブ出力は、MTにバックアップを取ってありますので、必要な方は4月1日以後、内線2063高橋まで連絡してください。

 ※
課題の更新をしない方は、3月29日までにプログラム・データのMT吸い上げを行い、ファイルの消去をして下さい。データのバックアップにはSASAR,SASMVがあります。

III.3月・4月の計算機保守作業予定

 3月・4月は、下記の通り保守作業を予定しております。

M:システムメンテナンス        


 ※1
M−V−1の打ち上げ作業支援のため、2月の保守を3月に変更しました。

 ※2
4月の保守はVX/2です。イニシエータクローズは特に行いませんので利用者の判断で入力して下さい。
(関口 豊)


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編集発行:文部省宇宙科学研究所
宇宙科学企画情報解析センター
〒229 神奈川県相模原市由野台 3 -1-1 (Tel 0427-51-3911,内線 2611)