PLAINセンターニュース第137号Page 1

定年退職のご挨拶

長瀬 文昭
PLAINセンター


 私長瀬は平成5年に宇宙科学企画情報解析センター(PLAIN)センター教授に着任し,平成12年より今年まで5年間センター長を務めて参りましたが、今年3月をもちまして定年退職いたします。長年にわたり,本PLAINセンターのスタッフの皆様、当宇宙科学研究本部の役職員の皆様を始め、宇宙科学研究開発機構(JAXA)の内外の皆様、殊に共同研究を推進してきました関係大学・研究機関の皆様に大変お世話になり,またご支援いただいたおかげで何とか無事に職責を全うする事が出来ました。ここに厚くお礼申し上げます。

 思い返せば改組拡充により当PLAINセンターが平成5年に発足したおりには、まず私がこのPLAINセンターニュースの編集委員長を引き受けました。以来(現在は橋本正之助教授が編集委員長)これまで11年に渡ってこのPLAINセンターニュースは欠番する事なく月刊ニュースとして発行されて参りました。途中で話題が切れて挫折しそうになった事もありましたが、何とか工夫して現在まで継続してまいりました。現在では科学衛星運用関連ニュース、ネットワークシステム運用、スーパーコンピュータ共同利用、アーカイブデータベース利用等話題に事欠かない状態ですので、今後このPLAINセンターニュースがますます豊富な話題を提供して読者の皆様を楽しませてくれるものと期待しております。

 PLAINセンターは工学系、理学太陽惑星系、理学天文系に属する多様なメンバーで構成されており、発足当時はそれぞれの出身研究系に間借り状態で分散しておりました。幸い私がセンター長に就任した直後に新A棟が完成し、メンバーが新A棟2階に集合するに至り、センターらしい連携の保たれた運営が可能になりました。現在ではメンバー数も増え、科学衛星支援、データベース構築、ネットワーク管理、スーパーコンピュータ運営等の業務を全員協力して遂行しております。現在のPLAINセンターのスタッフは皆働き盛りの若手であり、強力な団結力を誇る頼もしい存在です。

 今後JAXA統合の実を挙げるために、情報基盤の領域においても情報システムの共通化、情報化推進事業の統合一元化が検討されていく事と思います。情報化推進部、総合技術推進本部の情報技術開発共同センター、宇宙利用推進本部の地球観測利用推進センターなどに比べれば、PLAINセンターは実に小さな組織ですが、“山椒は小粒でピリリと辛い”の例えのようにPLAINセンターの皆さんが計算機運営委員会委員と協力してJAXAの情報基盤関連の事業の推進に大きな役割を果たしてくれるものと期待しております。今後JAXA, ISAS, PLAINが大いに発展し、素晴らしい成果を挙げられる事を願って退職のご挨拶といたします。



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ASTRO-F 衛星の運用とデータ処理(2) -データの処理と公開-


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