PLAINセンターニュース第102号
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1.   ALOS の概要
1.1. パンクロマチック立体視センサ(PRISM)
1.2. 高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)
1.3. フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)


 高性能可視近赤外放射計2型(Advanced Visible and Near Infrared Radiometer type 2: AVNIR-2)はADEOSに搭載されたAVNIRの空間解像度をさらに向上させたもので、可視・近赤外域の観測波長を用いて陸域、沿岸域を観測することにより、植生モニタリングや土地被覆の把握といった地域環境の観測を行います。AVNIR-2の概観を図4に、観測概要を図5に、また主要諸元を表3に示します。

図4 AVNIR-2 の概観図

図5 AVNIR-2 の観測概要

表3 AVNIR-2 の主要諸元

バンド数

4

観測波長帯

Band1:0.42〜0.50μm
Band2:0.52〜0.60μm
Band3:0.61〜0.69μm
Band4:0.76〜0.89μm

地上空間解像度

10m(直下)

観測幅

70km(直下)

S/N比

200以上(全バンド)

MTF

0.25以上(バンド1〜3)
0.20以上(バンド4)

ディテクタ数

7100(全バンド)

ポインティング角

±44度

量子化ビット数

8ビット

AVNIR-2は ±44度という大きなポインティング角を有しており、地上における可視範囲は約1400kmに達します。これは広い観測幅から選択的に高解像度の画像を取得することが可能ということであり、災害状況の把握に大きな威力を発揮すると期待されます。またPRSIMやPALSARとの同時観測により一つのセンサだけでは得られない副次的な情報を導き出す可能性も秘めています。


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