私はカメラにも興味があって、記念電車などの撮影が趣味でした。宇宙研では探査機に搭載するカメラの開発・運用にも携わってきました。火星を目指した「のぞみ」にもカメラを搭載して、月と地球のツーショットを撮影しました。「はやぶさ」に搭載したカメラは、イトカワの科学観測を行うとともに、分離したターゲットマーカの撮影なども行いました。探査機での撮影は、記念電車の撮影と似ています。チャンスは1度。アングルやシャッターチャンスを事前に計算して、ベストショットを狙います。月面でも、皆さんがあっと驚くような写真を撮りたいですね。