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今澤さんの思い出

橋元保雄

 今ちゃんは私の大先輩ですが,ここではこのように呼ばせて頂きます。昭和34年に東京大学生産技術研究所に入所し,森大吉郎先生の研究室に在籍されておられました。その後,麻布の生研,駒場の宇宙研,そして相模原ヘと3回も移転され,そのたびに千葉の住まいから遠くなり,現在は通勤に3時間以上もかかるという中でよく10年以上頑張られました。残りは後1ヵ月ですので頑張って下さい。
 今ちゃんに初めてお会いしたのは,昭和38年に生研に入所し,森研究室に配属されたときでした。入所後1年が過ぎ仕事らしきものが見えてきた頃,NTCで,Mロケット1段目モータの燃焼試験があるということで,今ちゃんが作成した機材リストをもとに,コンテナに機材を収納したところ,コンテナ蓋を開けてクッションの入れ方,コンテナの重さを調べ「これは重いから二人で運べる重さにしないと大事な測定器が乱暴に扱われる。」などフォークリフトの無い時代に,今ちゃんの,運ぶ人へと測定器へのいたわりが思い出されます。昭和42年頃までは,ランチャ班として活躍されておられ,当時重要な光学観測のため,ランチャーブームにピンク系の塗装をされ,縦方向に白と黒のターゲットを作る作業は必ず,今ちやんが行っておられました。それは現在のランチャ塗色の原型となって残っています。現在はKSC,NTCで計測班の総括として現場の指揮に重要な役割をしておられ,残された後輩の負担は非常に大きいものになるでしょう。退官後も,今までの様にお彼岸には森先生の前でお会いしたいものです。健康には十分ご留意下さい。

(はしもと・やすお)


左から3番目が今澤さん  

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ISASニュース No.204 (無断転載不可)