60工学実験衛星「ひてん」展示終了しました(70秒)

月や惑星の探査技術を実証するために開発された工学実験衛星「ひてん」の模型です。

模型とはいえ、打上げ前の試験用に作られたモデル機を利用して模型にしたものです。

惑星探査においては、スイングバイというテクニックがしばしば使われます。

スイングバイとは天体の重力と運動エネルギーを利用して、探査機の向きと速さを大きく変えるテクニックです。

「ひてん」はスイングバイやそれに関連した技術などを習得するための工学実験衛星でした。

1990年1月に内之浦から打ち上げられた「ひてん」は、月周回軌道への投入や、10回に及ぶ月スイングバイ実験、孫衛星「はごろも」の月周回軌道投入、高度120キロメートルの地球大気によるエアロブレーキ実験の後、月面到達に成功しました。