52金星探査機「あかつき」:惑星気象学(63秒)

2015年12月の金星周回軌道への投入に成功して以来、「あかつき」は金星の気象衛星となりました。

金星大気の3次元的な大気の運動をとらえることに成功し、また、金星表面の地形が大気の構造と関係していることがわかるなど、今では「あかつき」のデータから科学的成果が次々と発表されています。

金星は地球と双子ともいわれる惑星ですが、現在の金星は二酸化炭素が主体の非常に濃い大気に覆われており、地球とはだいぶ様子が異なります。

惑星の気候は一体どのように成り立っているものなのか、また地球はどのような位置付けの惑星なのかを解明していく「惑星気象学」といえる学問分野が今まさに切り開かれつつあります。