47ジオスペース探査衛星「あらせ」
(ミッション部)
(71秒)

2016年イプシロンロケット2号機で打ち上げられた「あらせ」のミッション部の熱試験モデルを展示しています。

「あらせ」は地球をとりまく危険な放射線帯の中に入っていき、高エネルギー粒子が生まれる過程を直接観測しているジオスペース探査衛星です。

日本は1970年代から地球磁気圏やオーロラを観測する衛星を次々と打ち上げて、磁気圏やプラズマの研究で成果をあげています。でもまだ、高エネルギー粒子がどこでどう生まれているのか、そのしくみは現代の宇宙物理学でも未解明な大問題のひとつです。

「あらせ」では宇宙空間を飛び交う電気をおびた粒子を精密に観測するため、人工衛星の表面はよく使われる金色に輝く熱保護膜ではなく、電気をとおす黒い素材、ブラックカプトンでおおわれていることも見た目の特徴となっています。