36「はやぶさ2」:衝突装置(80秒)

2019年4月5日、「はやぶさ2」は小惑星の表面に人工クレーターを作るという世界で初めての試みに成功しました。

使われたのは新たに開発された衝突装置です。小惑星の内部の物質、宇宙にさらされていない表面の下の物質がどうなっているのかを調べるために考え出された装置です。

展示しているのはリュウグウに命中させたライナーと呼ばれる金属でできた衝突体。実物とほぼ同じ試作品です。

ライナーは小惑星の物質と区別できるよう、銅でできています。
これをリュウグウ上空300メートル付近から爆薬の力を使って秒速2キロメートルに加速し、地面にぶつけました。

ライナーは円盤状をしていますが、発射されるとボールのような形に変形して飛んでいきます。となりに並べて展示している円すい形をした部品は、リュウグウの上空でライナーを発射した爆薬部です。