25美笹深宇宙探査用地上局(83秒)

宇宙探査ミッションが高度化しており、より多くのデータ受信が必要になっています。

また多くのミッションを支えてきた臼田宇宙空間観測所の64メートルパラボラアンテナは設計寿命を大幅に超えていて老朽化が進んでいました。

このような状況に対応するために、長野県佐久市に新たな地上局、美笹深宇宙探査用地上局が建設されました。

美笹の新たなパラボラアンテナは直径54メートル。臼田の64メートルアンテナよりも小さいのですが、64メートルアンテナと同等以上の受信能力があります。

さらに、天候の影響を受けにくくする工夫をして、高精度に探査機を追尾できるアンテナと送受信装置を統合したシステムです。

美笹深宇宙探査用地上局では、これまで使われてきたXバンドとよばれる電波に加えて、より大容量のデータ通信ができるKaバンド受信にも対応しています。

展示室では、アンテナの模型も展示しています。