24運用・管制(88秒)

「はやぶさ2」をはじめとする探査機や科学衛星の運用は宇宙科学研究所内にある管制室で行われています。

宇宙にいる衛星や探査機の位置と状態を把握して制御する運用と管制は、とても重要な仕事です。

衛星や探査機と通信しているのは地上局です。地上局では、大きなパラボラアンテナが空の一点を見つめ、探査機からのかすかな信号を受信して管制室に伝えたり、管制室から探査機へのコマンドつまり指令を送信したりしています。

このように衛星や探査機を終始見守り続けている地上系があるからこそ、ミッションを実行することができるのです。

たとえば「はやぶさ2」の運用では、臼田宇宙空間観測所、内之浦宇宙空間観測所のアンテナほか、とくに重要な運用ではNASAなど海外の地上局も使用しています。

複数の地上局で同時に探査機からの電波を受信し、さらに宇宙の遠いところにある電波を発する天体も同時にとらえて、探査機の高精度な軌道決定を行うこともあります。