21「はやぶさ」再突入カプセル展示終了しました(84秒)

2010年6月13日、地球に帰還した「はやぶさ」の回収カプセルです。

「はやぶさ」の大気圏再突入は秒速12キロメートルという人類がかつて経験したことのないきわめて厳しい条件でした。

カプセルを分離した「はやぶさ」本体はカプセルを追いかけるように大気圏再突入しオーストラリアの砂漠の上空で砕け散って消えていきました。一方、カプセルはアブレーション法という技術で熱に耐えて内部を守り、世界で初めて小惑星の物質を地球へ持ち帰る小惑星サンプルリターンを成功させることができました。

加熱され黒い炭化層が露出した「はやぶさ」再突入カプセルの前面ヒートシールド。そして背面のヒートシールド。それらに守られたインスツルメントモジュールには小惑星イトカワの微粒子が入っていました。

きれいなまま帰ってきた電子部品。着地前に使用し回収されたパラシュート。これらはすべてオーストラリア南部のウーメラ砂漠で回収された実物です。