18観測ロケット(105秒)

全長8メートル、直径52センチメートル、観測ロケットS‐520(えすごひゃくにじゅう)の実物大模型です。

ロケットとしては小型で、S‐520は1段式です。このほか、宇宙科学研究所が運用している観測ロケットには、2段式のSS‐520(えすえすごひゃくにじゅう)もあります。また、より小型で直径31センチメートルの一段式観測ロケット、S‐310(えすさんびゃくとお)もあります。いずれも固体燃料ロケットです。S‐520は高度300キロメートル、SS‐520は高度800キロメートルに到達できるロケットです。

観測ロケットは気球よりも高く、人工衛星よりも低いところを飛び、飛行中に観測や実験を行います。

観測ロケットで行われるのは、地球の大気や地球のまわりで起こっている現象の観測や、空気の薄い上空での天文観測などです。また、微小重力を利用した実験や宇宙に近い環境での機器の性能試験などにも利用されています。

観測ロケットは、全国の大学の研究者も利用しています。研究者が提案した実験や観測が選ばれると、観測ロケットに実験装置や観測機器を載せて打上げ、上空での実験や観測を行うことができるのです。