
13マイクロ波放電式
イオンエンジン(68秒)
小惑星探査機「はやぶさ」で採用したマイクロ波放電式イオンエンジンを展示しています。
そのしくみはガスを噴射するタイプのエンジンとは違います。キセノンガスにマイクロ波という電波を当ててイオンの状態にし、それを電気の力で加速してとても速いスピードで噴き出します。こうして少ない燃料で探査機を押し続ける力を得られるのがイオンエンジンです。
イオンエンジンは宇宙空間で使うものです。地上からの打上げには力が弱くて使えません。イオンエンジンが探査機を動かす力は小さいのですが、長時間押し続けることで、最終的にとても大きな速度を得ることができる燃費のよいエンジンです。
現在はさらに高い能力を得られる電気推進エンジンとしてホールスラスタの研究開発もおこなわれています。