10イプシロンロケット(91秒)

高性能と低コストの「両立」をめざす新しい時代の固体燃料ロケットとして誕生したのがイプシロンロケットです。ロケットの機体には人工知能が搭載されていて、世界で初めて機体の点検を自動・自律的に行えるようにしたことなど、数々の新しい技術をとりいれています。

展示ではイプシロンロケット試験機の10分の1模型を展示しています。

試験機が打ち上げられたのは2013年でした。その後も強化型が開発されるなど改良が続けられ、300キログラムよりも軽い小型衛星を次々と宇宙へ送り出しています。小型衛星を高い頻度でどんどん打ち上げる、そんな時代の要請に応えていけるよう、進化を続けているロケットです。

イプシロンロケットの上のほう、第2段と第3段は、ミューファイブロケットを改良したものですので、となりに展示している大きなミューファイブロケット上段の実物と一見よく似ています。

壁に貼ってあるイプシロンロケットの第2段・第3段の分解図とも比較すると、基本的な構造が似通っていることがよくわかると思います。