ミューゼスCの打ち上げに成功しました!
▲ミューゼスCのイメージ図 ▲打ち上げを待つミューゼスC

5月9日に宇宙科学研究所は、鹿児島宇宙空間観測所からM-V-5号機の打ち上げに成功しました。搭載したミューゼスCは予定通りの軌道に乗り、「はやぶさ」と名付けられました。

ミューゼスCは宇宙科学研究所の工学実験探査機で、地球接近型とよばれる小惑星を探査する役割を持っています。この計画の目的は、小惑星から表面の物質(サンプル)を地球に持ち帰る技術を確立することです。この技術をサンプル・リターンといいます。
サンプルを持ち帰れば地球上で詳しく分析がおこなえるため、回収される量が少量であっても、科学的に大変おおきな意味があります。

世界中ではミューゼスC以外にも、いくつかのサンプル・リターン計画が発表されています。他のサンプル・リターン計画は、非常に大型のロケットを必要としています。日本ではより到達しやすい小惑星が見出されたことや、探査機のエンジンの高性能化により、小さな探査機を使って実現することを可能にしました。

ミューゼスCの計画で、私たちは貴重な技術をいくつも得ることができ、世界の惑星探査に重要な貢献ができることになります。

▲高効率の電気推進エンジン

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