夏に火星が大接近!

夜空でもひときわ明るく輝いている火星は、地球のお隣の惑星です。火星は地球よりもはるかに小さいのですが、太陽系の中では一番地球に近い惑星として知られています。非常に薄いですが大気を持ち、過去には水が地表面に存在していたとも考えられています。

その火星が、2年2ヶ月に一度の割合で地球に接近するということを知っていましたか?しかも今年、2003年8月には火星が地球に大接近するのです!

その距離は歴史上から見てもめったにないほど近く、これだけ接近するのは80年前の1924年以来なのです。しかも今回見逃すと80年後の2082年までありません。まさに100年に一度の大接近なのです。しかも、1924年や2082年のときよりも今回の方が距離が近いのですから、火星を観測するには最高の年になることでしょう。

この大接近に合わせて、いくつかの宇宙探査機が火星に送られています。NASAのものや、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)もの、それに日本のISAS(宇宙科学研究所)のものも2004年1月には火星に到着します。(→詳しくはマーズ・ラッシュのページを読んでね!)

大接近する8月には、肉眼でも夜空に輝く赤い火星を見ることができます。でも、もしあなたが天体望遠鏡を持っていたり観測会などに参加する機会があるのなら、可能な限り倍率を上げて見てください。150〜200倍くらいまで倍率を上げて目をこらしてみると、細かい火星の模様までも見えるかもしれませんよ!?

▲火星 ▲火星と地球の位置
2003年08月27日00時00分の太陽系の様子

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