来年1月にマーズ・ラッシュ
▲「のぞみ」

2004年1月に、日本初の火星探査機「のぞみ」が、ついに火星に到着します!
「のぞみ」は1998年の7月4日に、宇宙科学研究所によって打ち上げられました。当初の予定では、1999年10月に火星に到着するはずでしたが、トラブルのために4年遅れでの火星周回軌道への投入となりました。

「のぞみ」の主な目的は、火星の上層大気を太陽風との相互作用に重点をおいて研究することです。そしてミッション終了後、「のぞみ」は、半永久的に火星を周り続けることになります。

2004年には「のぞみ」の他にも、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の「マーズ・メッセンジャー(2003年6月に打ち上げ)」が火星軌道に到着します。また「マーズ・メッセンジャー」に搭載されるローバー・ビーグル2が、火星地表に着地します。 また、2003年〜2004年に計画されている、NASAの無人探査車MER(火星探査ローバー)もあります。
そういうわけで、火星探査の関係者は、2004年を『マーズ・ラッシュの年』と呼んでいます。

▲ローバー・ビーグル2 ▲火星探査ローバー


コラム 日本初の火星探査機「のぞみ」
〜あなたの名前を火星へ〜
「のぞみ」(開発名:PLANET-B)は、日本初の火星探査機です。1998年7月4日に、M-Vロケット3号機によって、内之浦の鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げられました。
宇宙科学研究所はその打ち上げの前年に、「のぞみ」の機体にきざむ名前を一般から広く公募しました。応募者の資格はとくになく、応募者が多い場合は名前の文字を小さくするなど工夫するということでした。ところがこの企画には全国から応募が殺到し、最終的な応募総数は27万人を超え、関係者を驚かせました。
そして27万人もの直筆の名前はそのまま縮小され、20個のアルミニウム板に焼き付けられました。それは衛星の外側に張り付けられ、「のぞみ」は今も火星に向かって飛び続けているのです。

関連リンク

PLANET-B

宇宙科学研究所内/「のぞみ」のページ

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