この謎には実はまだ答えが出ていないんだけど、二つの考え方があるんだ。
一つ目は、惑星のもとになった大きな岩のかたまりがたくさん集まって惑星が作られたときに、岩のかたまり同士のぶつかり方によってはたまたま金星のような自転方向の惑星が出来上がることもあるし、地球のような自転方向の惑星ができあがることもある、という考え方。
この考え方では、金星の自転周期も、たまたま出来たときそうだったということになるんだ。
二つ目の考え方では、最初にどのような自転の惑星が作られたとしても、金星のように厚い大気を持ち太陽に比較的近い惑星は、惑星の大気が太陽と引力で力を及ぼしあって、その大気が地面を少しずつひきずる結果として、長い時間がたつと現在の金星のような自転になる、と考えている。
どちらが正しいのか、あるいは正解は他にあるのか、まだまだ研究が必要なんだ。
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