今までの質問と答え
天体が一生を終えるときに爆発以外になにがおこるんですか?教えてください!!!

2003.1 K.A. 15歳・男・愛知

宇宙にはいろいろな天体があるんだけれど、ここでは太陽のような星、「恒星」の一生の終わりについて説明するね。一生を終えるときに爆発(超新星爆発)を起こすことは良く知られているけど、実はこれ、ごく少数の重い(大きい)星でしか起こらないことなんだよ。

恒星の一生は、生まれたときの重さでほとんど決まってしまうんだ。太陽より約10倍以上重い星は、太陽よりも数百万年から数千万年の短い一生の最期に、超新星爆発を起こすんだ。すると星のほとんどの部分は吹き飛んでしまい、中心に中性子星やブラックホールが残るんだよ。

それより軽い星、例えば太陽は、超新星にはならないんだよ。太陽の寿命は約100億年と言われており、現在その半分くらいを過ぎたところなんだ、あと40億年くらいは今のままです。その後、太陽は赤く膨らんで赤色巨星になり、このとき、太陽は地球を飲み込んでしまうくらいに大きくなるんだ。ふわふわっとふくらんだ表面から、ガスが穏やかに宇宙空間に流れ出していき、やがてそのガスが無くなり、星の中心での核燃焼が燃料切れで止まるんだ、そして中心部のみが白色矮星としてのこり、徐々に冷えていく。この白色矮星が、流れ出たガスを照らしている状態を、惑星状星雲と呼んでいるよ。

太陽の半分よりも軽い星は、赤色巨星にもなれず、いつしか核燃焼を止めて、とても長い時間をかけて冷えていくよ。



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