宇宙はおよそ百数十億年前にビッグバンで生まれたと考えられている。なぜビッグバンが起きたのかについてはまだよくわかっていないけど、その際ものすごいエネルギーがはきだされて、その結果宇宙がふくらみ始めたと考えられているんだよ。どういうふうにひろがっているかというと、宇宙のどこから見ても同じように広がっているんだ。風船の上に方眼紙の目盛りを書いてふくらましてごらん。方眼紙の上の点がお互いに遠ざかって行くだろう。それと同じだよ。
宇宙はこうやっていつまで広がりつづけるんだろうね。それはいま世界の天文学者たちがいっしょうけんめいにとりくんでいる重大な問題でね、観測したり考えたりして研究が進んでいる真っ最中だね。でもまだ確実な答えは出ていないんだよ。
地球の表面からロケットを発射するとき、打上げの時のスピードが大きくないと、地球の引力に引き戻されてしまうから、人工衛星になれないだろう。宇宙のふくらみかたもそれと同じで、ふくらむスピードは少しづつ遅くなっているから、ひょっとするとそのうちに宇宙全体の重力にまけて今度は収縮することもありうると考えられているんだよ。
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