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新しい太陽観測衛星の国際的な科学検討会議、相模原で開催

太陽観測衛星「ようこう」や「ひので」の活躍により、人類が今までに見たことがない太陽磁場のダイナミックなすがたが観測され、様々な視点で太陽や太陽地球環境の研究が進められています。今や宇宙からの太陽観測は、日本が世界の中心になって行われています。日本の太陽研究者で構成された検討ワーキンググループがISAS/JAXAに設立され、「ひので」に続く新しい太陽観測衛星の検討が始まっています。

11月18日から21日にかけて、世界の第一線で活躍する国内外の著名な太陽研究者(海外からも約40名)がJAXA相模原キャンパスに会して、日本の太陽研究者が構想をもつ2つの観測衛星案について科学的に検討する会議が開催されました。

一つの案は、黄道面を離れた軌道から未踏の太陽極地方の観測を行うことで太陽内部を診断し、太陽11年周期活動の起源を探る計画です。もう一つの案は、高解像度の偏光スペクトルの高速観測を行うことで、彩層を中心とした太陽大気を診断し、ダイナミックな彩層やコロナ活動に代表される太陽磁場の散逸の現場で起きる物理素過程を探る計画です。

会議では、海外の研究者から、両方の衛星案の方向性について極めて強い支持が表明され、「ひので」を実現した技術と実績をもつ日本がリーダーシップをとって国際ミッションとしての実現を目指すことへの強い期待が多数寄せられました。

次期太陽観測衛星について詳しくは下記をご覧ください。
新しいウィンドウが開きます http://hinode.nao.ac.jp/SOLAR-C/

2008年12月9日

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