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「すざく」衛星論文が最近の宇宙科学分野で最も引用された論文に

「すざく」プロジェクトマネージャー・満田和久教授を筆頭著者とする論文 "The X-ray observatory Suzaku" (2007, Publication of Astronomical Society of Japan 59, S1-S7)が Thomson Scientific社の調査により、2007年9月期に Space Science 分野の New Hot Paper( 最近の2ヶ月で最も引用された論文)として挙げられました。

Thomson Scientific 社のEssential Science Indicators(ESI)は、世界の約9,300の学術誌に過去10年に掲載された論文のデータをもとに、大学・研究機関などのランキング情報、高被引用論文、論文評価のためのベンチマーク指標を提供しており、その一環として、2ヶ月ごとに科学分野で hot papersと呼ばれる論文をリストアップしています。Hot papersとは、Thomson Scientific社の分類による科学の主要22分野において、過去2年間に出版された論文の中で、 被引用回数が上位0.1%に入ったものを指します。

上記のSpecial Topicsのページでは、2ヶ月ごとに新しく hot papersに加わった論文(= New hot papers)のうち、1年以内に出版され、かつ各分野で最も引用されたものにスポットライトを当てています。 今回の満田教授らの論文は Space Science分野(下記注)で、最近、最も引用された論文ということになります。

一般に観測衛星の紹介論文は、その衛星のデータを用いた科学論文で常に引用されるものです。その意味で、今回「すざく」衛星の紹介論文が hot papersに選定されたことは、「すざく」衛星が多くの科学的な成果を挙げ、それが国際的に認知されてきていることを客観的に示すものです。

注)Thomson Scientific 社のESIのSpace Science分野は、日本で通常用いられるSpace Scienceの定義(宇宙からの観測、宇宙空間を利用した科学)とは、異なり、天文学・宇宙物理学全般、および一部の惑星科学に対応します。

2007年9月10日

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