複合感圧塗料を用いた再突入カプセル型模型の表面圧力場計測
研究申込者
浅井 圭介(東北大学)
研究要旨
火星や小惑星表面のサンプルを地上に持ち帰るサンプルリターンミッションにおいて,採取したサンプルを回収するために再突入カプセルが使用されている.空力加熱を抑えるために前縁半径が大きく全長の短い扁平形状が多く用いられているが,このような形状のカプセルは遷音速域において動的に不安定になることが確認されている.
本研究ではカプセル型物体の動的運動時における圧力分布を感圧色素と発光量が圧力・温度に依存しない基準蛍光色素を混ぜた複合感圧塗料を用いることで、動的物体のPSP計測に生じる励起光照射状態の変化をキャンセルした圧力分布測定を行う


図1 風洞試験模型と可視化セットアップ

図2 感圧色素単体による圧力分布可視化結果 (M=1.1)

図3 複合感圧塗料による圧力分布可視化結果 (M=1.1)
Key words
Re-entry Capsule, Binary-Pressure-Sensitive-Paint (Bi-PSP), Unsteady
2010年度の研究成果
- 平成22年度東北大学 工学部 学士学位論文 「動的風洞実験のための複合感圧塗料の開発と評価(著者 原達矢)」 にて纏めた.
利用期間
2010年11月15日〜2010年11月19日