PSPによる遷音速デルタ翼周り非定常流れの解明

Return to List

研究申込者

亀田 正治  ( 東京農工大 )

Abstract

  遷音速流中におかれたデルタ翼周りでは,衝撃波と前縁剥離渦との干渉により,著しい非定常性を示す.本研究では,筆者らが開発を続けている高速応答型PSPにより,翼面上の圧力変動の定量計測を行った.後退角65°,キャンバーなし,鋭角前縁を有する単純なデルタ翼模型を用いた.PSPには,高速応答型PSPとして最も実績のある陽極酸化(多孔質)アルミナ皮膜PSP (AA-PSP) と開発中のセラミックパウダーPSPを用いた. 撮像機器として,高速度CMOSカメラとイメージインテンシファイアを用いた.実験より,AA-PSPは1 kHzまでの変動を定量的にとらえられることがわかった.撮像機器の時間応答性もまた精度を決定付ける重要な要素であった.新規開発中のPSPは,変動圧力のプロファイルを定量的にとらえるには,若干時間応答性が不足していた。

Key words

Transonic Flow, Buffet, Delta Wing, Pressure-sensitive Paint, Unsteady Phenomena

2006年度の研究成果

亀田正治 (農工大), 大浅殖央 (農工大), 馬越太郎 (農工大), 関仁志 (農工大), 中北和之 (農工大) , ” PSP による遷音速デルタ翼周り非定常流れの解明 ”

利用期間

平成18年11月20日〜12月1日