柔構造エアロシェルを有するカプセル形状模型の空力計測
研究申込者
鈴木宏二郎 (東京大学)
研究要旨
2006年度に予定されている大気球を利用した展開型柔構造体を利用した回収システムの実証試験にむけて、フライト機体の縮小模型を用いて遷音速風洞試験を行った。カプセルに対して大型なエアロシェル(直径比 8)を有する機体の遷音速領域での空力安定性の確認、空力特性の取得を行い、フライトにむけて顕著な振動などが発生せず安全性の面で問題がないことを確認した。また、先端や外枠形状が膜面の挙動や空力特性に及ぼす影響についても調べ、機体形状と抵抗係数の関係を明らかにし、また、特定の機体形状では、エアロシェルの振動が顕著になる可能性があることがわかった。
Key words
柔構造エアロシェル、再突入回収システム、流体構造連成振動、遷音速風洞試験
2005年度の研究成果
「展開型柔構造体を用いた回収システム実証試験の提案」今後、流体力学講演会、宇宙科学技術連合講演会などで成果を発表する予定
利用期間
平成17年12月19日 〜 平成17年12月22日