ロケット複合サイクルエンジンFTBの誘導制御の研究
研究申込者
川口淳一郎 (ISAS/JAXA)
研究要旨
本研究は、ロケット複合サイクルエンジン開発用FTBの機体空力特性を取得して、その機体詳細設計および誘導制御プランに反映させることを目的として実施した。提案されている2段式のFTB機体は、自在に軌道生成出来るように加圧供給式の2液エンジン採用している。第1段は、航空機のように翼で自重を支えながら遷音速域まで加速する役目を果たし、第2段は空気吸込みエンジン供試体を載せた機体自身を遷音速から極超音速まで加速する役割を持っている。分離後の第1段は単体で滑空させて回収する。そのため、1段ステージ形態、2段ステージ形態、1段単体形態の各空力特性データを取得する必要がある。 昨年度の研究で取得した空力基本特性(垂直力係数CN、抵抗係数CD、迎角特性)に加えて、本研究では空力詳細特性(横力特性、カナード舵効き特性、全動尾翼舵効き特性)を取得した。本結果を反映して、より適正な空力形状設計や誘導制御プランを策定する予定である。
Key words
RBCC, FTB, N2O/Ethanolエンジン
利用期間
平成17年7月25日 〜 7月29日