二物体空力干渉

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研究者

中村 佳朗  (名古屋大学)

本部内共同研究者

藤井 孝藏

研究目的

再使用型宇宙往還機の開発は,将来の宇宙開発において不可欠である.将来型宇宙輸送システムの 一つとして,二段式宇宙往還機(Two Sgate To Orbit:TSTO) がある.このTSTO は,ブースタ である親機とオービタである子機によって構成されており,機体を完全再使用とすることで,従来 のロケットに比べて輸送コストを大幅に削減することが期待されている.このTSTO 開発におけ る空力分野の課題は,低速から高速までの幅広い速度域での空力特性を調べることである.特に, 超音速領域では,衝撃波・衝撃波干渉や,衝撃波・境界層干渉といった空力干渉問題が生じるため, 詳細な流れ場の解析が必要となる.本研究では,親機を模擬したデルタ翼と子機を模擬した球頭円 柱により構成されるTSTO 基本模型を用い,超音速域における二物体間の空力干渉流れ場につい て実験的に調べることを目的とする.

2003年度の研究成果

西野敦洋,石川尊史,中村佳朗,”超音速域におけるTSTO 宇宙輸送システムの空力干渉流れ場,” 第35 回流体力学講演会,2003 年9 月29,30 日,pp.381-384.

西野敦洋,石川尊史,中村佳朗,入門朋子”超音速流中におけるデルタ翼・球頭円柱間の空力干渉 流れ場について,”平成15 年宇宙航行の力学シンポジウム,2003 年12 月4,5 日.

利用期間

平成15年5月26日〜6月6日