「IR2022 Conference」開催のお知らせ
【2022年2月14日~18日 オンライン開催】

2022年2月14~18日 に”IR2022: An Infrared Bright Future for Ground-based IR Observatories in the Era of JWST”を下記の通り開催致します。

地上からの赤外線観測は、原始星円盤から銀河の中心部分の構造に至るまで、さまざまな塵に埋もれた宇宙の姿を探る強力な研究手段です。感度の点ではスペースからの観測に及ばないものの、高い空間分解能や波長分解能を実現する地上からの観測は、系外惑星の大気組成や遠方の進化末期星のダストシェルの構造など、宇宙の謎を解明するために重要な情報をもたらします。これからの10年間に、地上からの近・中間赤外線観測は大きく進展すると考えられます。既存の望遠鏡にVLTIやLBTIなどの新しい観測装置が装備され、また6.5m TAO望遠鏡のような次世代望遠鏡の運用が始まるでしょう。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)がまもなく打ち上げられ、Cycle 1観測が始まるこの時期に、このような地上赤外線観測の新たな手段が発展することで、両者の協調が促進され、赤外線観測研究を大きく前進させると期待されます。本研究会 IR2022 では、これらの新世代地上観測装置や望遠鏡とJWSTの協調による相乗効果に焦点を当て、将来の赤外線観測による宇宙探求の成果をいかに最大化するかについて議論します。

JWST時代の地上赤外線観測のキーサイエンスは、以下の「5つのHigh(高)」によって集約されます。

  • 「高」空間分解能、「高」波長分解能、「高」コントラスト撮像
    • 星惑星形成、系外惑星、原子惑星系円盤(PPD)、活動銀河核(AGN)、原始星(YSO)、惑星状星雲、HII領域・光解離領域
  • 「高」観測頻度(機会)、時間分解能
    • 塵に隠れた超新星・新星、赤外線で明るい変動天体 (ILRT/LBV, LRN, SPRITE)、大質量星・進化末期星、塵に隠された変光星(AGB, WC, RSG, RCB)、近地球天体、小惑星
  • 「高」背景光領域、非常に明るい赤外線天体
    • 銀河中心領域、η Car領域、オリオン領域、太陽系の惑星
開催日 2022年2月14日(月)~18日(金)
開催場所 オンライン
※zoom, Slack, gather.town などを利用予定
(詳細は後日別途ご連絡いたします)。
参加申込 以下URLよりお申込みください(登録は無料です)。
https://www.ir.isas.jaxa.jp/IR2022/Registration.html
主催 JAXA 宇宙科学研究所
問い合わせ先 宇宙科学研究所 宇宙物理学研究系 Ryan Lau
ryan.lau[AT]jaxa.jp
*[AT]を@に変えてください。

詳細は下記ページをご覧ください。
IR2022