Hayabusa Live

「はやぶさ」カプセル回収班の先発隊としていち早くオーストラリア入りした國中先生から届いた日報に、こんな嬉しい一文と写真がありました。「移動途中、虹（副虹付き）の歓迎を受く。」

はやぶさの運用に関して、5月27日03:38（日本時間）にTCM-2が正常に
終了されたことを確認しました。

これの運用により、はやぶさは地球外縁部へ精密誘導され、はやぶさと
地球との距離は約760万kmとなりました。

なお、探査機の状態は、良好です。


※TCM: Trajectory Correction Maneuver （軌道補正マヌーバ）

現在、TCM-2運用中ですが、5月27日午前3時30分頃に、予定していた速度
変化量（5m/秒）を達成し、同時刻に終了する予定です。


＊「推力×運転時間÷探査機の質量=５ｍ/秒」になるように運用している。
　　高い推力が維持されているため、運転時間が短くなる。



※TCM: Trajectory Correction Maneuver （軌道補正マヌーバ）

はやぶさの運用に関して、5月23日 7:00（日本時間）にTCM-2を開始しました。
イオンエンジン噴射加速に約100時間を予定しています。

なお、探査機の状態は良好です。
※TCM: Trajectory Correction Maneuver （軌道補正マヌーバ）

「はやぶさ」運用に関して、5月23日07:00（JST）、TCM-2を実施することを決定しましたのでお知らせいたします。

＊TCM：Trajectory Correction Maneuver （軌道補正マヌーバ）

「はやぶさ」は、先週 5月12日に、搭載の星姿勢計（STar Tracker: STT）のCCDセンサを用いて、故郷である地球と月の撮影を行いました。

地球はまばゆいばかりに明るく、画像は強いスミアの影響を受けましたが、月もくっきりと写っています。（地球 -8.3等、月 -4.6等）

地球は、現在いて座とやぎ座の間に見えています。
「はやぶさ」は、一路地球を目指して、時速およそ18000kmで航行中です。

http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0517.shtml

「はやぶさ」の帰還に向けて、ミッション概要、帰還までの運用、工学的成果、科学的成果、サンプルの分析などを分かりやすく解説したリーフレットが出来ました。

• 小惑星探査機「はやぶさ」地球へ帰還（PDF6.3MB）


• HAYABUSA return to the Earth（英語版 PDF4.2MB）

また、「はやぶさ」ミッションを象徴するパッチもできました。内之浦からM-Vでの打上げ、イトカワ到着とターゲットマーカ・ミネルバ投下、イオンエンジン（ノミナルで3台運転）による動力航行、カプセル分離と豪州への緩降下まで、ミッションの全貌が込められています。



お願い：ミッションパッチ、リーフレットは私的利用の範囲でご利用をお願いいたします。それ以外の無断でのご利用はご遠慮ください。

2003年の5月9日、鹿児島県内之浦から、M-Vロケット5号機にて旅立ったはやぶさ君も、おかげさまで7歳を迎えることができました。応援してくださる皆様に厚く御礼申し上げます。今年も、はやぶさ君へのバースデーカードを用意しましたよ。
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/weekly.shtml#new

今年は帰還の年ですので、はやぶさ君が相模原市にあるJAXA相模原キャンパス（宇宙研）の入り口の並木道を帰ってくる様子をデザインにいたしました。はやぶさ君はここで生まれ、運用されてきたのです。
右上の灰色の部分が運用室や管制室のある建物ですよ。
右上のロケットは、はやぶさ君を打ち上げたロケットの先輩、M-3SIIの模型なの。ハレー彗星を観測した、さきがけ、すいせいは、これに乗ってお出かけしたのよ。
このロケットのお向かいには、はやぶさ君の乗ったM-Vロケットの燃焼試験後の実物が置いてあるんだけれど、木のかげになっちゃっているわね。

今年の5月9日で、はやぶさ君は7歳になります。お誕生日なので、おやつも、ろうそくもありますよ。
今年のおやつは特大のプリンです。この絵ではプリンに変えてしまっておりますが、実物は銀閣寺の向月台をイメージしたものだと聞いております。ぜひ、相模原にいらっしゃって、お確かめくださいな。
相模原キャンパスにある、さまざまなオブジェの解説が、1989年のISASニュースにありますよ。Pdfでファイルが大きいのでお気をつけくださいね。この中の8ページ目よ。
http://www.isas.jaxa.jp/j/isasnews/backnumber/1989/ISASnews094.pdf
ろうそくの代わりに立っているのが、かつらの並木、７本です。
中央にある桜の木は数に入れませんよ。バナナをおやつに入れないのと同じようにね。

はやぶさ君の打ち上げのときの絵や、はやぶさ君が小惑星イトカワを観察していたときの絵も描き加えました。
もちろん、はやぶさ君をずーっと見守ってきた、うすださんもね。ミネルバちゃんがどこに隠れているかは探してみてくださいね。
左上の二つの丸の中は、この一年、はやぶさ君がしてたことよ。イオンエンジンを使った軌道変更と、遠日点（軌道上で太陽から最も遠くなる位置）で、寒かったこと。今年も一年、お疲れ様でした。

このカードは、はやぶさ君が1歳の誕生日を迎えたとき、2004年の5月9日から毎年送っているものですよ。
最初の頃は、5/8に描いて、当日に運用室のホワイトボードに貼っていたのですが、最近はウェブにアップするため、早めに描くことになり、締め切りにアップアップしています。

はやぶさ君の特設サイト、「はやぶさ、地球へ！〜帰還カウントダウン〜」からいらっしゃった方がほとんどだと思いますが、もしまだご存じない方がいらっしゃれば、ぜひ、ご覧くださいませ。はやぶさ君に関する情報が一揃い入っておりますよ。
そして、新しい情報や、関係者からのメッセージもここで公開させていただいておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。（ばあや）
http://hayabusa.jaxa.jp/index.html

5/4　11:57（日本時間）TCM-1が正常に終了されたことを確認しました。
これの運用により、はやぶさは地球外縁部へ誘導され、はやぶさと地球
との距離は約1660万kmとなりました。なお、衛星の状態は良好です。

5月1日 20:00（日本時間）TCM-1を開始しました。イオンエンジン噴射加速に
約64時間を予定しています。なお、探査機の状態は健全です。

5月1日19:00（JST)より開始予定であったTCM-1(※)の実施時刻を20:00へ
変更します。

イオンエンジンの推力をより安定化するため、昨日の計画よりイオンエンジンの
推力を高くして運転することとしました。
また、臼田局からの可視のタイミングを最適化する目的で、TCM-1の開始時刻を
20:00へ変更することにしました。

※ TCM : Trajectory Correction Maneuver (軌道補正マヌーバ)