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四元速度に質量
を書けたものを四元運動量と呼ぶ。
すなわち、
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(96) |
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(97) |
ここで、相対論的には運動量は
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(98) |
で、
エネルギーは、
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(99) |
で表されることを用いた。
のとき、
を用いて、
(99)は、
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(100) |
と近似できる。最初の項が静止エネルギー、二番目の項が、ニュートン力学における
通常の運動エネルギーである。
(90)より、四元運動量の長さの二乗は
だから、
良く知られたエネルギーと運動量の間の関係式、
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(101) |
が得られる。
特に、光子など質量がゼロである素粒子の場合は、
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(102) |
光の波長を
,振動数を
とするとき、
をプランク定数として、光子のエネルギーは
,運動量は
で表わされることを思いだそう。
あたりまえだが、光子について、(101)が成立している。
Ken EBISAWA
2009-01-26