衛星のオイラー角と、観測している視野の関係は大切である。ZYZのオイラー角を
としよう。
衛星の+Z軸が観測装置が見ている方向だから、赤経(R.A.)、赤緯(Dec.)は、
第3オイラー角、は、観測装置がターゲットの周りに回転する角、いわゆるロール角を与える。
慣習として、ロール角は、天の北から観測装置の+Y軸(DETY)へ、反時計周りに計った角を使う
。第3オイラー角とロール角(ROLL)の関係は、
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人工衛星による実際の観測においては、観測ターゲットの天球上での位置と季節(太陽の天球上での位置)
に応じて、オイラー角を決定する必要がある。具体的な例を見てみよう。NEPの赤経、赤緯は
)であることは
良いだろう(
頁の図参照)。
「すざく」衛星は、今までこの領域を二回観測している。その時期とオイラー角は以下の通りである。