2023年9月に打ち上げられたXRISM衛星には、軟X線分光装置Resolveと軟X線撮像装置Xtendが搭載さ れている。4枚のCCD素子から構成されるXtendは、X線ポインティング観測装置のなかで最大級の視 野(38.5分角四方)を持ち、0.4-13 keV帯域で高感度観測を実施する。我々はこれらの特性を活かし、 Resolveの視野外の観測領域おいてXtendによる突発天体探査を実施している。この取り組みを XRISM/Xtend Transient Search (XTS)と呼び、これまでに50を超える突発現象をThe Astronomer’s Telegramにて速報している。 XTSでは、performance verification期に大質量X線連星パルサーAX J1910.7+0917のアウトバース トを速報した。この天体は、自転周期が最も遅い (約10時間の) X線パルサーとして知られている。 今回のアウトバースト中にはフレアが検出され、この天体がquasi-spherical settling accretion で駆動している可能性が示唆された。また、発表者は、(XTS天体ではないものの) 同様に大質量X 線パルサーであるNGC 7793 P13についても研究を行っている。この天体は AX J1910.7+0917 とは 異なり、超臨界降着で駆動していると考えられている。10年以上にわたる公開データ (XMM-Newton、 Chandra、NuSTAR、NICER) を元にした時間変動の解析結果についても紹介する。