昨年6月末に、中国で開かれた PANDA3 国際会議において、HXMT 衛星の初期成果が発表された。 HXMT は 2017年6月に打ち上げられ、主検出器は LE (low energy: CCDの早読み出し), ME (medium energy: Si-PIN), HE (high energy: NaI(Tl)-CsI(Na) フォスウィッチ) の3種類の大面積検出器 であり、正常に動作している。これらの検出器は日本でもなじみが深く、「すざく」、「ひとみ」 でつちかわれた解析ノウハウやソフトウエアは、HXMTへも応用可能である。ソフト分野で中国と協 力しようという動きも宇宙研にある。PANDA3 には、日本側から三原と高橋(広島大)が参加した。本 セミナーでは、PANDA3で披露された発表資料を用いて、HXMTを日本に紹介する。