3)追跡データ系
に分けて説明します。(なお、「さきがけ」関係の記述は省きます。)
1)テレメータデータ系
@データ取得、転送
KSC、UDSC(臼田)に富士通ミニコンA400 を置きリアルデータ、データレコーダ再生データを収集、ディスクに記録します。「ようこう」、「あすか」のデータ取得では KSC の富士通ミニコンS3500 (QL/DL用)が、A400 バックアップの役割を果たしています。
リアルデータはリアルタイムに SSOC(相模原)の M770/10#1 (以後#1と略記)に転送されます。
KSCでは10mと20mアンテナ系で同時に運用できますから、リアルタイム転送では64kbps(「あけぼの」)と32kbps(「ようこう」又は「あすか」)を同時に行う事が可能です。
再生データは時刻づけ(テレメータデータ内のカウンタから観測時刻を計算する)をしないで、再生データの受信終了後 SSOC へ転送されます。
KSC、UDSC の A400 ではデータ収集、記録、転送の他に、リアルタイムデータの時刻補正を行っています。復調器と計算機 A400 の間にある I/F 装置で毎フレーム時刻を付加しますが、その時刻からフレームの同期時間を差し引いた値に置き換えます。
余談その1)
GEOTAIL 打上げ直後、KSC と UDSC で同時にテレメータデータを受信しましたが、同じデータでも時刻に百数十ミリ秒の差がある事が加藤(輝)氏によって発見されました。衛星と KSC、UDSC との距離の差にしては値が大きすぎ、そこで疑われたのがこの時刻補正でした。補正前後の値が保持されていたので結論は「白」となりましたが、その後この問題はどうなったのでしょうか。
余談その2)
相模原では ASTRO-D 初期運用リハーサルも終え、後は衛星誕生を待つばかりの時です。SIRIUS 使用手引書(暫定版)を読み直していると、データ取得時の時刻補正と同じ処理を行う(つまり補正が二重になる)と記述されているではありませんか。「ぎんが」('87年)以来、データ取得伝送用の計算機で行ってきたので周知のことと思っていましたが、それにしても気が付いてよかった。こういう行き違いは見つけにくいし、影響も大きいから本当に怖い。
次回は M770/10#1 での処理について述べる予定です。
(周東 晃四郎)
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大型計算機に関するお知らせ
氈D課題更新手続きについて
現在利用されている課題の有効期限は、3月31日迄となって居りますので、次年度も引き続き利用される課題の更新手続きは、3月18日(金)迄にお願いします。課題申請用紙は3月7日(月)にお送りします。
.VPP500 用マニュアルについて
VPP500 用マニュアルをA棟4F,7FサブステーションとB棟1Fオープン室に用意しました。御利用下さい。
マニュアルは、下記の通りです。
UXP/M | PEXライブラリ 使用手引書 |
〃| FORTRAN77 EX/VP 使用手引書 |
〃| C/VP 使用手引書 |
〃| VPP FORTRAN EX/VP 使用手引書 V12用 |
〃| VPP FORTRAN EX/VPP 使用手引書 V12用 |
〃| VPP ANALYZER 使用手引書 V10用 |
共 通| FUJITSU PEX 文法書 C言語編 |
〃 | FUJITSU PEX 文法書 FORTRAN編 |
〃 | FUJITSU PEX 解説書 |
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。.システム・プログラム相談窓口について
システム・プログラム相談の窓口は、原則として SE 高橋氏(内線2063)が受け、相談内容の切り分けにより各担当者が対応しますので御協力お願いします。
尚、VPP500 並列処理プログラム相談については、3月31日迄、坂下氏(内線2072)が対応します。
1/10 〜 3/ 4| 月、水、金曜日 |
3/ 7 〜 3/31| 火、木曜日
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「.大型計算機年度末処理について
毎年行われている年度末処理を今年は、3月30日(水)・31日(木)に予定して居りますのでよろしくお願いします。
詳細スケジュール、内容については3月号でお知らせします。
」.大型計算機2月・3月の保守作業予定
M:システムメンテナンス
| 2月18日(金) 9:00 〜 13:00
| 3月18日(金) 9:00 〜 13:00
| 3月30日(水)9:00 〜 31日(木) 21:00 |
| M1800 | M | | M、年度末処理 |
| VPP500 | | M | M、年度末処理 |
| M770#2 | | | M、年度末処理 |
以上を予定しておりますので、ご協力お願い致します。
(関口 豊)
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大型計算機共同利用研究公募中
企画情報解析センターでは、来年度の大型計算機利用による研究を受け付けております。研究テーマは、宇宙科学研究所が行っています飛翔体による宇宙観測と直接、間接に関連するもので、宇宙研の大型計算機(M-1800,VPP-500)及び各大学の大型計算機センターの計算機を利用する事が出来ます。応募書類は、2月10日付けで各大学の長、又は学部長、及びこれまで共同研究に参加された研究グループ宛に送付してあります。公募に関係するお問い合せは、宇宙研研究協力課共同利用係(内線2234)又は当センター迄お願い致します。
(小原 隆博)
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- 編集発行:文部省宇宙科学研究所
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