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第43号 1997年5月16日発行

目次


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ATM ネットワークの所内 LAN への導入(その2)

 以前の PLAIN センターニュースでもお知らせしましたように、この秋を目処に宇宙研の次期所内 LAN として、ATM を基幹とした LAN を導入する作業を進めています。既に機器の納入業者も決り、現在は各棟や各室への配線工事等の準備を進めているところです。

 前回は導入されるシステムの概略についてお知らせしましたが、今回は利用者の方々にとって、次期所内 LAN がどのようになるのかという視点で御紹介します。

(1)何が変わるのか

(2)次期所内 LAN に接続するには何が必要か

 先ず必要なことは次期所内 LAN 用の IP アドレスを取得することですが、この辺りの手続きは、準備が整い次第、改めてご案内します。

 もうしばらくすると、次期所内 LAN の導入のための試験も始まる予定となっています。本件に関しての御意見・御要望等ございましたら、お寄せ頂ければ幸いです。   
(三浦 昭)


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平成8年度宇宙科学企画情報解析センターシンポジウム

 表記シンポジウムを平成9年3月11日に宇宙研本館2階大会議室で開催した。 今年は「宇宙科学観測データベースの現状と将来」をテーマとして行った。この中では、PLAIN センターが現在開発中で、ちょうど今月一般に試験公開をする運びとなった科学衛星データベース(DARTS)の紹介を始め、宇宙研の各プロジェクトのデータベースの現状及び今後の開発計画、宇宙開発事業団、天文台等関連分野の現状と将来計画が話し合われた。プログラムは下記のとおり10講演の発表が行われた。

プログラム
  ・
「地球観測衛星オンラインデータベース」
  吉田和雄(宇宙開発事業団)

  ・
「すばる望遠鏡のためのデータアーカイブとデータベース」
  水本好彦(国立天文台)

  ・
「観測データアーカイブシステム MOKA の現状と今後」
   市川伸一(国立天文台)

  ・
「電波天文衛星(はるか)のデータ解析と処理」
   村田泰宏(宇宙研)

  ・
「X線天文衛星 ASTRO-E におけるデータ処理」
  満田和久(宇宙研)

  ・
「赤外線衛星 ASTRO-F のデータ解析とアーカイブ化」
  中川貴雄(宇宙研)

  ・
「科学衛星データベース(DARTS)の現状と今後の課題」
   星野真弘、三浦昭、根来均(宇宙研)

  ・
「太陽物理学におけるデータベースの現状と将来」
   清水敏文(国立天文台)

  ・
「ジオテイル衛星のデータ解析と処理」
   篠原 育(東大理)

  ・
「WWW を使った EISCAT データ解析システムの開発」
    阿部文雄(名大STE研)
 今回のシンポジウムの特徴は会場にワークステーションを持ち込んでネットワークに接続し、各講演者がホームサイトの Web 上のデータベース等に直接アクセスしながら話しを進めたので、それぞれのデータベースの実態が非常によくわかったことである。そのためか活発に議論が交され、各講演は大幅に予定時間を超過することになった。 NASA とも協力して、大量の地球観測データを real time に近い状態で公開している宇宙開発事業団のデータベースシステムや、多くの若い研究者がボランティア的に集まって協力してデータ構築を進めている天文台 MOKA システム等、興味深い話しが多かったが、主催側の宣伝不足か聴衆が少なかったのは残念であった。各機関、各プロジェクトのデータベース構築・公開は急速に発展しているので、2、3年後に同様の企画をしたときの進展ぶりを見るのが楽しみである。
(長瀬 文昭)


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宇宙科学企画情報解析センター・計算機共同利用採択審査報告

 PLAIN センターでは、全国共同利用研究の一環として、当研究所が行っている飛翔体(科学衛星、ロケット、大気球)による宇宙理学および宇宙工学研究に関連した計算機共同利用を推進しておりますが、平成9年度計算機共同利用の審査が終了しました。この共同利用研究では、

1)観測データの総合解析、
2)計算機数値シミュレーション

からなっており、宇宙科学研究所の計算機および各大学の大型計算機が利用出来ます。本年度は、1)の採択者は4名、2)の採択者が25名、総計29名でした。

 来年3月末までこの共同研究は実施され、得られた結果について、適宜当研究所の関連シンポジュウム・研究会などでご報告して頂くことになっています。  
(星野 真弘)


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新人自己紹介

 この度、PLAIN センター の COE 研究員となりました宇野伸一郎と申します。 PLAIN センターニュース先月号でご紹介いただきましたように、根来さんの後を引き継いで、DARTS を担当させていただきます。根来さんほか多くの方々によって構築されつつあるこの素晴らしいシステムを、皆さんの声を反映してより使いやすいものにしていきたいと考えています。どうぞよろしくおねがいいたします。

 大学院時代は「あすか」による超新星 SN1993Jの研究を主に行っており、ひとつの恒星が大爆発をおこしていく様子に想いをめぐらせました。地球よりも遥かに大きい恒星が、星全体が吹き飛ぶような大爆発を起し、さらにそれが何万光年も離れた地球から見えるのかと思うと、宇宙の大きさを感じられて、どきどきしてしまいます。  

 個人的にはこの5月に、町田に引っ越して新生活を始めました。泳ぐのが好きなので近場のプールを探しているところです。また、去年は時間に追われて離れていた私の趣味、「星をぼーっと眺めること」を再開していきたいと思っています。満天の星とブランデー(冬は熱燗)。これが最高です。
(宇野 伸一郎)


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大型計算機に関するお知らせ

I.大型計算機の5月・6月の保守作業予定


 *1
M:システムメンテナンス
 *2
VPP500/7 のクローズ処理を8:00から行いますので、それまでにバッチジョブ・TSS ジョブは終了して下さい。又、イニシエータクローズは前日の20:00に行います。

II.能代実験場にFMV設置について

 能代実験場にISDNが3月末に開通したので、G150に替わってFMVが設置されます。設置時期は5月の能代実験が行われる21日頃を予定しております。設置作業は旅費等の関係から実験班の富沢氏に依頼しました。 FMVは能代の設置により既に設置されている鹿児島・臼田・三陸と合わせて予定されていた全ての場所に設置が完了しました。ご利用をお待ちしております。
(関口 豊)


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編集発行:文部省宇宙科学研究所
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