PLAINニュース第192号 |
田村 隆幸
C-SODA 科学データ利用促進グループ 1. はじめに 2008年度までに「すざく」衛星データ向けの DARTS に追加されたサービスについて紹介します。「すざく」の 第五回公募観測 の締め切りが 11月 20日に迫っています。観測提案を検討するにも、現在、どのような天体が観測されていて、どのようなデータが取られているか、DARTS を使って調べてください。 2. 公開データテーブル (Public data List) このページに、すべての公開データがリストアップされています。観測のカテゴリーごとのリストアップも可能です。このテーブルには、該当するデータが使われた論文もリンクされています。また、DARTS内の検索サービス (MASTER)、QL/ftp データ、QL (UDON)、天球上での場所 (JUDO) へのリンクも張られています。2009年 10月現在、1113個の観測シークエンスが公開されています。目当てのデータがすでにある場合には、このページからスタートしてください。 3. 検索サービス 「すざく」向けには、(1) Simple、(2) Advanced (MASTER)、(3) XISLOG の検索サービスを提供しています。
“GET URL”というボタンが追加されました。これは、パーマリンクと呼ばれるもので、一度、入力した検索条件を URL の形で保存および編集できます。適当な条件を入力後に、SEARCH を押す前に、このボタンをクリックしてください。保存すべきURLが出てきます。 4. JUDO JUDO は、全天をマウスでナビゲート、拡大して、「すざく」による X線カラー画像を表示するシステムです。
5. UDON UDON は「すざく」XIS 検出器の画像、スペクトル、ライトカーブを見るための QL システムです。画像から円形や四角形の領域を選択して、データをプロットすることができます。これらのプロットをテキスト (QDP) と FITS 形式で保存できます。ざっとした使い方を覚えれば、数分で「すざく」のデータを早見できます。 6. 最後に とある先生、曰く、「良い論文を書くには、常に研究の現場にいて、実際のデータを目の前にして考え抜くこと」だと。DARTS を活用して、データを使い倒してください。
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