PLAINニュース第190号
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平成 21 年度 C-SODA 一般公開報告

岡田 尚基
C-SODA 科学データ利用促進グループ

 本年度の JAXA 相模原キャンパス一般公開が 7/24,25 の 2日間にわたって行われました。24日は平日でしたがお子様連れの方で賑わい、結果的には 2日で 13,000名を超える来場がありました。

 C-SODA 科学データ利用促進グループでは、昨年に引き続き「宇宙の“お宝データ”を探せ」をテーマに出展しました。私たちのグループでは日本の科学衛星が観測したデータを保管し、「DARTS」web ページから世界へデータを公開しています。衛星がどういうデータをもたらし、それによってどういうことがわかるのか。一般の方々にも一目でわかっていただけるように、一般公開では表に図や写真、裏にその説明を書いた「お宝カード」を用意しました。カードは昨年のものに、この 1年で新しく観測されたデータを加え計 37 枚となりました。中には太陽観測衛星「ひので」が 2日前にとらえたばかりの、日食の画像についてのカードもありました。このカードに書かれた内容から子供向け・大人向けの 2 種類のクイズを出したのですが、小学生から大人まで多くの方に解いていただき、合わせて約 1,000 枚が出ました。クイズを解き終わった後に、カードだけを真剣に読んでいる方や、「カードを売って欲しい」という方までいらっしゃり、好評な企画だったようです。

 カードの他にも、実際に DARTS の web ページを操作し、研究者が行っているデータ解析を体験できるコーナーを用意しました。こちらは大人の方を中心に熱心な方が操作を行いながら研究者に質問をする姿が見られました。

 今年の一般公開では、「ミニミニ図鑑」という新しい全体企画がありました。これはブースごとのリーフレットを集めてバインダに閉じることで、相模原キャンパスで行われている活動についての図鑑ができあがるというものです。私たちのブースでは、DARTS を含めた科学衛星データ処理を支えるシステムと、 DARTS に入っているデータについてのリーフレットを作成し、約 3,700 枚を配布しました。一般公開中は皆さんブースを巡るのに精一杯だと思いますので、後でじっくりとご覧になって、相模原キャンパスで何が行われているのか、知っていただくのに役立つのではと思います。



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