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JAXA 情報・計算工学センターの発足とスーパーコンピュータの今後 藤井 孝藏 10月1日をもって,JAXA情報・計算工学センターが発足しました.情報関連という意味では,PLAINセンターの今後にも少なからず影響する重要な組織再編ですので,この場を借りてみなさまにご報告したいと思います.
詳細を記載するスペースがないですが, JAXAの衛星・輸送系開発における高い信頼性と効率を確保するとともに,計算科学・情報技術の有効利用を図ることが目指すところです. 情報・計算工学センターは4つの本部のどこかに所属せず,理事長直轄のセンターとして定義されました.ある意味,One-JAXAを実践する初めての組織と言ってもいいかもしれません.宇宙3機関の統合から2年間,旧組織の塀が低くなったことも多いですが,不信感などから来る壁はまだ高く,本当の意味での統合がどこまで進んでいるのかは疑問のあるところです.このセンターは,少なくとも応用を主体としたシミュレーション技術および衛星,輸送系の設計・開発の情報化という意味でJAXA内の活動を一元的に担当する組織として出発します(註). ISASも含めJAXAの持つ3台のスーパーコンピュータも合わせて管理し,今後これを一体化(筐体として1台かどうかは今後の議論)することが決定しています.このセンターの成否は,JAXAが真に1つの組織になれるかの試金石だと言われる方もいます. センター職員は,10月時点で本務37名,併任30名から構成されています.まだ教育職と研究職の垣根があることから,情報・計算工学センター併任という形ですが, PLAINセンターからも篠原,高木の2名が,ISAS全体では5名が併任としてこのセンターに所属します. 最後にこのセンターの英文名称を記載して,この記事を閉じます.JAXA’s Engineering Digital Innovation Center 略して,JEDIセンターです.私たちは,”Force”を駆使して,”Dark Side”と闘うJEDI Knightとして(なんのこっちゃ?)JAXAのシミュレーション技術,ディジタルエンジニアリング技術が世界に誇れるものになるように努力していきたいと考えています.今後,兄弟センターとして,PLAINセンター同様,JAXA情報・計算工学センターの支援もよろしくお願い申し上げます.
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