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PLAINセンターニュース第118号 |
一般公開報告 馬場 肇 去る7月26日(土)に、宇宙研の一般公開が行われました。PLAINセンターは新A棟2階会議室Bのブースにパソコンを持ち込み、例年通りのクイズコーナーを開設しました。また、所外向けファイヤウォールを管理するPLAIN センターならではの取り組みとして、セキュリティ啓蒙の観点から、実験用パソコンにコンピュータウィルスを感染・発症させるデモンストレーションと、宇宙研に対する不正アクセスの実態を紹介しました。 クイズは例年の問題にかなり見直しを加えました。一部の宇宙研職員にはウケたようですが、客層の大多数を占めた子供達 (とくに小学校低学年層) からは「クイズが難しすぎてわかんない」との声が多く上がりました。「漢字が読めない」などの声もあったことから、もっと易しく作り直す必要があると感じています。 クイズに挑戦したい方はこちらから!(所内限定)>>PLAINセンター・宇宙クイズ
一方でウィルス実験は、子供達よりも比較的年配の方々に関心を持っていただけたようです。市販のワクチンソフトの存在などから基本的な知識や興味は持っているものの、感染パソコンに触れる機会は珍しいということのようです。OS のデフォルト設定のままで実験したのですが、「ここの設定をこうしておけば大丈夫!」ということをご教授してくださる方もいました。 実験には仮想マシンエミュレータの VMWare を用い、ホストOS に Linux、ゲストOSに Windows2000 という構成にしました。ゲストOSの Outlook Express でウィルスメール(W32/Aliz)を読んで感染被害が拡大する様子を見せたのち、VMWare のスナップショット機能を用いて迅速に復旧して、複数回のデモを順調に行える体制を整えました。実験に用いたウィルス(W32/Aliz)は、アドレス帳に登録されているメールアドレスに自分自身を勝手に送信するというもので感染力が高いのですが、感染・発症時の見た目の動作が比較的地味なため、感染したのかどうかわかりにくく聴衆にアピールし辛いという問題もありました。見た目にもっと派手な動作をするマクロウィルスもテストしたのですが、準備が間に合いませんでした。次回には改善していきたいと思います。
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