No.201
1997.12


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宇宙学校・金沢


 小中学校の休校日にあたる第二土曜日を選んで,11月7日,宇宙学校・金沢が,金沢大学工学部の秀峯会館で開かれました。共催の金沢市教育委員会,そして本研究所の管理部の皆さんの祈りが通じたのでしょうか。当日は11月の金沢には珍しいさわやかな天気に恵まれ会場は大賑いで,私達もいよいよ気分が盛り上がってきます。
 的川教授,石原教育長の挨拶を開校の辞として,太陽系よりはるかに遠い宇宙をテーマにした第一時限,太陽系とE.Tをテーマにした第二時限,そして第三時限はロケットと人工衛星の話と授業が続きました。
 宇宙学校の特色は今さら述べるまでもなく子供達とのなごやかな交流でしょう。子供達の大きな関心の一つはブラックホールとE.T.です。ブラックホールはどうしてできるのでしょう,宇宙研究の目的はズバリ何でしょう,と子供達は意表をついた,そして本質をついた質問の変化球を投げかけてきますが,さすがに担任の皆さん,ニコニコと,平静を装って素晴しい回答ぶりです。
 子供達は現在の教科書が取り扱えない太陽系を越えた広大な宇宙に思いを馳せ,その想像を拡げています。子供達に直接新しい宇宙の事象を語りかけることのできるユニークな宇宙学校は,継続的に行うことによってこの理科教育のすき間を埋めるという大きな役割を担うことができるかもしれませんし,印刷屋の使い走りをやっていた少年時代のファラデイに研究の面白さを教えた無名の科学者の役割を私達が果たせる日が来るかもしれません。

(宇宙学校・金沢 校長 小山孝一郎)

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★M-V-3モーションテーブル試験


 10月1日より,M-Vロケット3号機用のモーションテーブル試験が開始されました。この試験は,ロケットの姿勢制御用のセンサやその制御論理が妥当かどうか,どこかに見落としがないか,を最終的にチェックする目的で行われます。制御系は,この試験をパスして打上げに備えることになります。いわば,最後の関門ともいえる重要な試験です。それだけに,関係者の意気込みも並々ならぬものがあり,連日,夜遅くまで繰り返し試験が行われています。こうした努力にも支えられ,試験は概ね順調に進んでいます。
 モーションテーブルとは,供試体を載せたテーブルを任意の姿勢に設定する装置です。テーブルの姿勢は専用の高速計算機によって,瞬時に動かすことが可能です。試験では,センサ(B1ジャイロ・B3IMJ)をテーブルの上に載せます。高速計算機でロケット飛翔中の姿勢のシミュレーション計算を行い,テーブルをあたかもロケットが飛翔中であるかのように動かして,制御系のチェックを行っています。
 ところがこのモーションテーブル,「本番」に弱いのでしょうか。先日,大勢の人が見に来たとき,突然装置が動かなくなる,ということがありました。この件については,論理的な制御を設計しているはずの関係者の間でも超論理的な説が支配的で,「M助教授が来ると災いが起きる」,「いやいや。ISASニュースのM-Vロケット特集号で,モーションテーブルのことが,一言も触れられなかったので,へそを曲げてしまったんだ」など様々な風聞が飛び交っています。

(澤井秀次郎)

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M-V-3号機M-34TVCシステム試験

 M-V型ロケット3号機第三段用TVC(推力方向制御)装置のシステム試験が10月28日〜11月4日の期間,日産自動車研究開発センター(川越)において行われました。本TVC装置は,電動リニアアクチュエータによる可動ノズル方式の制御装置で,ノズルを偏向させることにより制御力を得ることができます。
 試験は,ノズルアライメント計測の調整に始まり,静特性,周波数応答/共振点サーベイ,そしてステップ応答特性の取得まで順調に行われ,間近に控えている制御系モーションテーブル試験に向けて良好なデータが取得されました。なお,3号機では,火星探査を目的とした飛翔計画により第3段制御終了後のハーフパーキングの時間が長くなります。この時,可動ノズルは確実に固定されていることが必須条件であることから,アクチュエータを機械的にロックし,さらにサーボアンプの電源をオフするシーケンスを追加しています。本試験では,この機能確認も併せて行い,これについても良好な結果が得られました。
 本TVC装置のシステム試験が終了すると,直ちにモーションテーブル試験を行い,続いて噛合わせ試験,そしてKSCにおける一連のオペレーションを行った後,飛翔試験に臨みます。

(安田誠一)

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S-520-22噛合せ


 S-520-22号機は,太陽の最大の謎の一つである,「太陽表面でのエネルギーの輸送とコロナの加熱」を調べるため今年度冬期の打上げを目指して準備が進められている。当初噛合せは,10月20日から11月10日までを予定していたが,準備に手間取り,若干の手違い等も重なり,結局作業が実質ほぼ2週間ほど遅れて始められた。そのため,同じくこの冬期に打ち上げるため,引き続いて噛合せを行う予定であった,他の2機のロケットの日程にもかなりの変更をお願いするという,いささか残念な事態になってしまった。しかし,その後は予定の作業がすすめられている。
 観測器は極めて精度の高い極端紫外の望遠鏡で,太陽全面にわたってプラズマの運動を詳細に観測する。そのため,望遠鏡を姿勢制御により正確に太陽に向ける。しかしそれだけでは十分な精度と安定度を保証し難いので,さらに望遠鏡の副鏡をコントロールして視野を十分な精度と安定度で太陽に向けるように工夫してある。また,搭載したデータレコーダの回収によりテレメータで取得するデータを大幅に上回る量のデータの取得も期待している。この観測は,いろいろな意味で現在計画中のSOLAR-B衛星へとつながるもので,大変難しい観測であるが,実験班全員の協力で所期の成果をあげたいと願っている。日程の調整等で多大のご尽力を頂いたS-310,SS-520関係の皆様には深く感謝する次第である。

(小川原嘉明)

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VSOP国際観測運用チーム,バンクーバーに集結

 「はるか」を使ったスペースVLBI試験観測は,国内のVSOPチームのみならず国際チームの必死の努力で,1.6,5GHz帯では主要な試験観測目標をほぼクリアーし,科学観測の割合が大勢を占めるようになりました。毎週電話会議を続けてきましたが,電話では充分に尽くせない事があります。2月の打上げ後初めて,7月31日からの2日間,JPLグループのいるパサデナから西の海岸のオックスノードで科学運用レビュー会議を行いました。そしてまた,11月11日からの3日間,バンクーバーで2回目を行いました。
 メープルの黄葉にはちょっと遅いバンクーバーに,10人の日本チーム(日本人6人,他4人)が参加しました。会議の内容は,試験観測が進むに従って,観測運用・データ取得から,イメージ処理・科学運用へと移っています。AO1の観測をどう消化するか,来年のAO2に向けて,どこまで観測装置上の見とおしが立てられるかも問題です。頭の痛い事や,ちゃんとオーガナイズされていない事や,いろいろありますが,「それでも何とかよくやってるじゃないか」と,自分達で思わない事には身が持ちません。嬉しい事には,10年以上も夢に見たような綺麗な絵(データ)も出てきました。
 VSOP計画での相関処理は,観測の種類に応じて,三鷹,ソコロ(USA),ペンティクトン(カナダ)の3カ所で行われます。会議の後,ロッキーに近づく山波350kmを車で抜けてペンティクトン電波天文台に出かけました。穏やかで牧歌的な谷間に,銀河面の掃天観測をしている超合成アレイ型電波望遠鏡が並び,1967年にカナダの東西(アルゴンキンパーク,ペンティクトン間の3,074km)を結んで,世界初のVLBI観測を成功させた歴史的なアンテナも立っていました。VLBI実験は,カナダグループが,アメリカグループに1ヶ月先駆けて成功しました。パルサーが発見された年,「はるか」が打ち上げられた今年より30年前の事でした。30年たって,VLBIの基線は10倍に伸びたわけです。相関器もしっかり動いておりました。
 世界初のスペースVLBI観測は,このように世界各地の科学施設との有機的な連携で始動しています。みんなでいっぱい働いて,次は,来年の4月,桜の咲く相模原で集まろうかと考えています。

(平林 久)


世界初のVLBI実験成功は,カナダのグループによってもたらされた
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学術審議会宇宙科学特別部会による科学衛星プロジェクトの評価

 科学衛星プロジェクトのように大型の計画は,政府の定めた「科学技術基本計画」及び学術審議会が取りまとめた「学術研究における評価のあり方について(中間報告)」においても厳正な事前・中間・事後において研究評価を行うことが強く要請されているという考えに基づき,近年の科学衛星プロジェクトについて宇宙科学特別部会が学術的な観点から研究評価を行うこととなった。このために,同部会の下に「科学衛星プロジェクトレヴュー・ワーキンググループ」(主査:佐藤勝彦東大教授)が設置された。同ワーキンググループで評価の素案を作り部会に諮るという形で評価が行われる予定である。10月に2回,既に該当するプロジェクトの代表から意見聴取が行われた。今後,数回のワーキンググループ会合を経て年度内に報告書として公開される予定である。評価の対象となる衛星プロジェクトは「あけぼの」衛星以降であり,宇宙研の国際的な評価も確立してきた時期の衛星であるが,評価を受けることに伴うある種の緊張感を所内に醸し出したことは確かであろう。今後の宇宙研の衛星プロジェクトの遂行にプラスに働くような評価報告が出ることを期待する。

(鶴田浩一郎)

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小田稔元所長に勲一等瑞宝章授与

 去る11月3日の文化の日に,小田稔先生が勲一等瑞宝章を受けられた。小田先生は1966年,東京大学原子核研究所から同宇宙航空研究所へ教授として迎えられ,同研究所が改組されて宇宙科学研究所となった後の1988年まで在任された。最後の4年間は所長として,日本の宇宙科学を指導されると共に,科学技術会議専門委員,学術審議会委員,宇宙開発委員会参与や多くの国立研究所評議員として広く科学行政に貢献された。専門はX線天文学で,“すだれ”コリメタ−の発明者として,内外に知られている。この技術はX線天文学の初期に,X線天体の位置や広がりを正確に決定する方法として威力を発揮し,ブラックホールの発見にもつながった。「はくちょう」衛星に搭載され,小型衛星ながら多くのX線天体を効率よく観測した。後に,撮像装置として発展し,気球によるかに星雲のX線分布の観測や「ようこう」衛星に搭載の硬X線望遠鏡となった。これらの業績に対し,仁科記念賞,東レ科学技術賞,日本学士院賞恩賜賞,文化功労者,文化勲章他多くの科学賞を受賞された。「はくちょう」,「てんま」,「ぎんが」,「あすか」等のX線衛星,および「ようこう」等の太陽観測衛星計画を指導され,日本のX線天文学を世界の最先端にまで引き上げた。理化学研究所理事長,国際高等研究所長を歴任された後,現在は東京情報大学長の要職にある一方で,“すだれ”の他の分野への応用も考えておられるようである。

(槇野文命)

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日本企業映像フェスタ'97ビデオコンクール第2位


 宇宙研の「チャレンジングな」ミッションに毎日毎晩泣かされている中で,日本企業映像フェスタ'97ビデオコンクールで私達が2位を受賞したした事を知らされたのは,久々の清涼剤でした。
 宇宙研が毎年製作している教育用ビデオ<宇宙へ飛び出せ>シリーズの第6巻として,1996年度には,「人工衛星−人工の星に魂を吹き込む−」を,衛星工学グループが中心になって担当しました。
 宇宙研は従来からMロケットの開発と打上げが,原動力となって宇宙理工学の大きな成果を上げてきました。M-Vが完成した現在では,その成果を最大限に生かすように,人工衛星や探査機の高機能化に大きな期待がかかっています。そんな時代の背景の下に,ここに人工衛星のビデオを製作する事になりました。
 ロケットよりも地味で,子供達の目にも触れにくい人工衛星の周回軌道の原理や内部のしくみ,そのむずかしさ,そして将来への夢を,どのようにわかりやすく映像化するか,苦労しました。
 人工衛星について,従来にはあまり取り上げられていなかった事があります。それは,人工衛星が限られた体積,重量の中で,エネルギーと,情報と,機械的な要素を調和をもたせて機能させて,一つの人工衛星ミッションの目的のために魂が込められたかのように動作する点です。これを「砂漠の中のソーラーカー」という身近なものとして映像化しました。
 人工衛星の明るい未来は,衛星の小型化のはてにあるマイクロスペースクラフトにあります。そこでは,若い学生でも衛星を設計,製作していける夢が近づいている事を,最後に訴えたつもりです。
 製作にあたられたイメージサイエンスの方々とは徹夜の作業を共にして,たのもしい限りでした。そして,衛星環境試験の映像や,SFUのデブリ衝突痕等,宇宙研ならではの映画を提供して下さった各位に感謝します。

(斎藤宏文)

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臼田宇宙空間観測所新研究実験棟竣工


 昨年11月から建設工事が行われていました宇宙空間光通信研究実験棟が,去る11月7日に竣工し,11月19日に竣工式典が現地で行われました。
 式典は,臼田町長(代理)をはじめとした臼田町関係各位,施工業者,宇宙研からは松尾副所長,松本管理部長等の列席のもとに執り行われ,施工3社に対し,所から感謝状が贈られました。
 既存の研究棟は,主として,深宇宙探査機の運用管制のための施設ですが,新研究実験棟は,主として探査機のデータ処理解析,探査機を利用した電波科学実験等の各種実験,およびミリ波から光の波長に至るまでの将来の宇宙通信の研究を行うための施設です。今後,水素メーザシステムをはじめとして,順次設備を整えていきたいと考えています。
 なお,この施設は延べ面積約1,400m2の2階建てで,既存研究棟とは,2階の渡り廊下で連結されています。

(二宮敬虔)

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たかが「げっぷ」されど「げっぷ」

 世の中,思いもかけないところに危険が潜んでいるものだ。私事で恐縮であるが,ご参考までに私の経験をご紹介する。
 その日,予約していた胃の内視鏡(胃カメラ)検査を受けに宇宙研の近くの某大学病院に出かけた。定期検診や人間ドックの「胃の精密検査を要する」の判定を3回ほど無視していた後ろめたさと,最近の「げっぷ」の多さ,胃の存在感が私の重い足を内視鏡検査に向かわせたものだった。勿論,胃の内視鏡検査は日常茶飯事。検査結果に拘わらず,その日は前日から翌日に連続的に繋がるはずだった。
 検査はてきぱきと時間通りに始められた。内視鏡が十二指腸に及ぶと,いつも通り苦痛が始まり,胃の拡張のために空気が胃に送り込まれると更に苦痛が増す。「げっぷを我慢して」との呼びかけに拘わらず,我慢のしようが無く,「げっぷ」が出てしまう。1回。2回目は血と思われる赤い液体の嘔吐をも伴う。やっと「はい終わりです」の声があり,内視鏡が抜き始められ,ほっとしたところで3回目の「げっぷ」。と同時に胸に激しい痛み。内視鏡の抜けきる感覚。息が出来ない。やっと仰向けになり,周りを取り巻いて茫然(と私には見えた)と見おろす数人に,痛みと呼吸困難を訴える他は何もできない。
 後に判ったことではあるが,この時,上記の「げっぷ」は,肉厚約3mmの食道下部を1.5〜2.5cmに亘って裂き,食道周辺の縦隔と胸壁を貫き,左胸膣に達し,流入した空気などにより左肺が気胸状態に潰れていたらしい。医師によれば「げっぷの圧力のかかり方が悪かったとしか言いようがない」そうであるが,筆者のげっぷはよほど強力なものだったことになる。  苦しい中,レントゲン撮影や,CT検査などが行われ,約6時間後に医師団は緊急手術を選んだ。この頃には筆者の意識は混濁し,手術承諾書にサイン云々の話に,承諾書を手に取った記憶が最後で,何を書いてあったかは勿論,サインしたかどうかも記憶がない。岩を詰め込まれたような口中の乾きが次の記憶であり,その後,集中治療室で何本ものチューブやケーブルで機械につながれている自分が徐々に認識されてくる。
 幸い,食道の縫合を含む手術と以降の経過は順調で,10日後には流動食が許された。久しぶりに胃に入れる食事はおいしく,ひとしきり食べて(飲んで)気が付くと立派な「げっぷ」。3週間弱で退院にまでこぎ着けることが出来た後も「げっぷ」はますます健在である。さて,ここで話を元に戻すと,元々は胃の検査に病院を訪れたもの。検査結果はどうであったかと医師に尋ねると,「8割がたは見て大きな問題はなかった」とのこと(検査は途中で諦め,大出血のないことだけを確認して「終わり」としたらしい)。ここで問題は,残りの2割の為にもう一度胃カメラを飲むかどうか。あなたならどうしますか?

(小野田淳次郎)

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ISASニュース No.201 (無断転載不可)