隕石は,溶けて分化した隕石と溶けていない(=未分化の)始原的な隕石とに大別される。 コンドリュールは始原的な隕石に含まれ,これらの隕石はコンドライトと呼ばれる。 コンドリュールは主にカンラン石や輝石からなる球状の物質(直径数百μm - 数mm)で,形状・組織から一度溶融した後に急冷されて出来たと思われる。コンドリュールの形成過程は不明確な点が多いが,初期の太陽系星雲中で出来たと考えられている。
アエンデ隕石より取り出したコンドリュールの薄片写真。
a)透過顕微鏡像(オープンニコル:右側の黒い部分はマトリクス)
b)透過顕微鏡像(クロスニコル)
c)反射顕微鏡像