【コンプトン散乱】

 X線やガンマ線が静止した電子に勢い良くぶつかると、その反動で電子がはじき飛ばされ、逆にX線・ガンマ線がその分だけエネルギーを失ってしまう。つまり、X線・ガンマ線のエネルギーと運動量の一部が電子に移動するわけである。その結果、X線・ガンマ線の波長は少し長くなってしまう。この、散乱によりX線・ガンマ線の波長が少し長くなるというのが、コンプトン効果である。

ISASニュース1997年10月号「でっかい宇宙のマイクロプロセス」第11回参照。
(堂谷忠靖)


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