【X線天文衛星 ROSAT】

 (Roentgen Satellite) 1990年6月1日に打ち上げられたドイツ,英国,米国の国際協力によるX線天文観測衛星。波長0.5〜12ナノメートル (光子エネルギー 0.1〜2.5キロ電子ボルト) と6〜20ナノメートル (同62〜206電子ボルト) の軟X線が観測できる二つのX線望遠鏡を持ち,全天のX線天体の探査を主要な目的とした。画像を結ぶX線望遠鏡を用いた全天探査としては初めてのもので,微弱なX線天体まで検出でき,150,000ものX線天体を検出した。また,全天探査の後,X線天体の詳しい観測を数多く行なった。これらの観測により,X線を発生する超新星残骸,銀河団 (銀河の大集団) などの系統的な研究が進められたほか,太陽系天体から遠方宇宙の銀河団・活動的銀河中心核まで,様々な天体の研究に重要な成果をもたらした。我が宇宙研のX線天文衛星「あすか」のライバルであり,また良きパートナーであった。

(TK)


CLOSE