No.194
1997.5

コラム

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内之浦の2大名物

 廣瀬橋を渡り,実験場の方へ200m程行ったところのY字路を右へ下りて行くと「小田」と呼ばれる集落に至ります。その中程,小田公民館の裏手を流れる小田川のほとりに「小田の楠」と名付けられた大木があり,内之浦町指定文化財となっています。
  一方,五運橋を渡り,実験場の方へ下りて行くとミュー台地に至ります。その中心,ミュー組立室の本部へ入ると,「小野田」と呼ばれる大人が座っています。この方はM-V-1号機の組立オペ及びフライト・オペを通じ,延べ約60日という長い内之浦滞在期間中,一日も欠かさず昼食に海苔巻を食べ続けるという偉業を成し遂げられました。
 その結果,「小野田の海苔巻」には「小田の楠」と並ぶ内之浦の2大名物としての栄誉が与えられました。これを言祝ぎ,前の文部省科学官松尾弘毅之守の詠める唄「昼や昼,小野田の海苔巻繰り返し」は,その昔,静御前が義経への告別に舞った際の唄「静や静,静のおだまき繰り返し」と対を成す名作となりました。

(上杉邦憲)



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